カカオドロップス

備考 ページ7

【備考】

▼過去について

幼少期、彼はサッカーがとても好きな少年であった。好きになった同期は単純だ、当時仲の良かったご近所のお兄さんの試合を見に行ったのが、きっかけである。汗だくになりながらも、必死にボールを追いかける姿に憧れたのだ。自分もあんな風になりたいと思いながら、その日を境にクラブに入り、練習に励んだ。

毎日クラブの練習や、自主練はサボらず、雨でも雪でもボールを蹴った。努力が実ったのか、着々と実力はついて行き、小学生年代では類まれなる才能の持ち主として、名を馳せた。それは、中学に入っても変わらなかった。だがしかし、中学一年生の夏、ちょうどインターハイが始まる頃だろうか。彼の人生を大きく変える出来事が起こった。

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