五条と5歳

さん ページ5

「あっつ、」





汗をかく姿も映えてしまう五条はただいま公園の木の木陰で休憩中であった





『さとるくん、ブランコおして、ブランコ！』





今日の朝、突然Aが『公園行きたい』と言い出し、絶対に行きたくないと言っていた五条だったがAが嘘泣きをし、まんまと騙されてしまい、このざまである





「ッチ、うっせーな、あちぃんだよ俺は！」





『さとるくん、砂遊びしよう』





「お前マジで人の話聞いてんのか！！！」





硝子や傑ならこいつは話を聞くのにどうして自分の話は聞いてくれないのか、五条が悶々としていると近くから小さな甲高い声が聞こえてきた





「ね、ねぇ！あの小さい子の隣にいる白髪のサングラスかけてる人かっこよくない、？！」





「わかる！！」





どうやら五条のことを言っているらしい





「ははーん？どうよ、A。俺イケメンだってよ？？まぁ、知ってるけどな！」





『自慢話はじかんのむだなのでやめていただきたい』





「はぁっ？！マジでお前っ！！」





Aは夏の暑さにも負けない正論をぶち当てるのであった





「ったく！めんどくせぇからそっちで他のこと遊んでこい！」





『さとるくん、』





きゅっ、と小さな手でAは五条の服を掴んだ
そして、上目遣いで目をうるうるさせながら





『ぼくね、さとるくんとあそぶために公園行きたいっていったんだ、』





と、五条の目を見て悟くんと遊びたい発言をしたのである
小さい子のお願いに断れるはずもなく、





「っ、しょうがねぇな！今回だけだぞ！！」





『やった！』




こうして、今日も今日とてAを甘やかしてしまうのである
やはり、Aは憎めないやつである

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