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「A！！」
「…実緒」
実緒の目論見通りAはゼロアリーナへと来ていた。
Aが大きな仕事の時、悩んでいる時にここを訪れていることは知っていた。
だけど、そこに着いてきたのは初めてのことだった。だから、Aは内心驚いていた。
「…ごめんね、実緒。私いつも実緒に注意してるようなこと、全然できてない…」
そのことで落ち込んでいたのだろうか。実緒は考えたが、根本的な悩みは別にあるのだろうと悟った。そうじゃなきゃ、そもそもAが仕事で調子が悪いことなんてない。
「…なにを悩んでるのか知らないけどさ、私はAにもっと頼って欲しいよ」
Aは実緒のその言葉に目を見開いた。怒られるとばかり思っていたから。
今更隠していることでもないから、一通り説明しても良いだろうか。実緒は相談に乗るのが上手い。それは一緒にラジオをして知っている。
Aは順を追って説明した。
実緒はAの言葉に目を見開いた。
「…それで、このまえ八乙女社長が小鳥遊事務所の社長と話してたんだ。…その会話の中に、私のお母さんの名前もあった」
実緒は黙って聞いていた。
実緒はAから目を逸らしていたが、Aにとってはそっちの方が話しやすくて良かった。
「今まで昔のことで悩んでてもこんな風になることなんてなかったから、どうしてこんなに調子が悪いのかわからないんだ…」
「…そっか。原因がわからないなら、私にはどうすることもできないよ」
実緒の言葉にAは声を詰まらせる。
「…だけど、今までのAだったらきっと、自分の感情なんて二の次で、仕事のことだけ考えてたんじゃない？」
この状況が良いとは思わないけど、そうやって自分の気持ちに気づいて、悩めるってAの中で大きな進化なんじゃないかな。
実緒のその言葉にAは目を見開いた。
「…そうかも。ありがとう、実緒」
「うん」
Aの幾分か元気になった表情に実緒は微笑んだ。
Aは心底実緒に感謝した。
普段は子供っぽいけれど、こういう時に頼れる年上の彼女への憧れを抱きながら。
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高沢 - ドーナツさん» それと、流行りのウイルスや、風邪などにお気をつけて、どうかご健康に過ごしてください、、応援しております。 (2020年5月1日 22時) (
レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - ドーナツさん» はい...！全然大丈夫でございます！むしろリクエストに応えていただいてありがたい限りです、、！本当にありがとうございます！ はい！ご無理なさらず、ドーナツ様のペースで更新頑張ってください！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 嬉しいお言葉ばかり本当にありがとうございます！これからも更新頑張るので、読んで頂けると幸いです。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 初めまして！コメントとリクエストありがとうございます！！リクエストの件、喜んで書かせて頂きたいと思います！しかし、今考えているシナリオ上、一部が完結しないと書けそうにないので、それ以降でも大丈夫でしょうか……？勿論、絶対に書かせて頂きます……！ (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - はじめまして、いつも作品楽しみにしております。どきどきして凄く面白いです！突然ですがリクエストをしてもよろしいでしょうか、、もし宜しければ天と夢主の2人の目線からの【独占欲】が見てみたいです。これからも応援しています (2020年5月1日 15時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月30日 15時
