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「この前、ありがとな。俺たちの穴を埋めてくれて」
「ありがとうね」
「いえ、そんな…」
さっきの重苦しい空気から一転、普通に談笑できるほどの雰囲気に戻っていた。
Aが特に気にしてなさそうな様子で、終始笑っていたのも理由の一つかもしれない。(Aは表情が豊かな方ではないのでわざと明るく振る舞っていたのかもしれないが)
楽のサウンドシップの件に礼を述べる言葉に、Aも続けて感謝の言葉を紡ぐ。
「あんたらが羨ましい…。自由で、楽しそうで…」
楽の言葉にAも頷く。彼女もサウンドシップでは割と大胆な行動をしたのだが。
「羨ましいだなんて…。みんなはいつも、TRIGGERを目標にしてます」
「ああ、新曲も完璧に歌ってくれたんだってな」
「はい。元々みんな、大好きな曲でしたから。沖縄に行く前に、振りも完璧にして…」
紡のその言葉に和やかだった空気が凍りつく。
「……沖縄?」
TRIGGERとIDOLISH7、Dólceが沖縄で会ったのはTRIGGERの新曲が発表される前だ。何故その前から知っていたのだろうか。
楽は疑問の声を上げる。
事情を一通り知っているAは話していいのだろうかと戸惑いながらも、2人の会話に黙って耳を傾けた。
焦って隠そうとする紡をじっと見つめながら楽は言葉を続ける。
「天も妙なことを言ってた。本当に嬉しいのかって」
「な、なんでもありません。私の勘違いです」
なお必死に隠し通そうとする紡に楽は詰め寄る。
「言ってくれ!なんかあったんじゃないのか?」
口を閉ざし続ける紡。
「楽。紡戸惑ってるし、一旦離れたら」
「止めろよ、嫌がってるだろ!」
Aの言葉と陸の言葉、どちらが早いか。
「マネージャー大丈夫?…って、八乙女楽と億宮さん!?」
たまたま通りかかった陸は楽と紡、Aの輪に入った。
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高沢 - ドーナツさん» それと、流行りのウイルスや、風邪などにお気をつけて、どうかご健康に過ごしてください、、応援しております。 (2020年5月1日 22時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - ドーナツさん» はい...!全然大丈夫でございます!むしろリクエストに応えていただいてありがたい限りです、、!本当にありがとうございます! はい!ご無理なさらず、ドーナツ様のペースで更新頑張ってください! (2020年5月1日 22時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 嬉しいお言葉ばかり本当にありがとうございます!これからも更新頑張るので、読んで頂けると幸いです。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 初めまして!コメントとリクエストありがとうございます!!リクエストの件、喜んで書かせて頂きたいと思います!しかし、今考えているシナリオ上、一部が完結しないと書けそうにないので、それ以降でも大丈夫でしょうか……?勿論、絶対に書かせて頂きます……! (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - はじめまして、いつも作品楽しみにしております。どきどきして凄く面白いです!突然ですがリクエストをしてもよろしいでしょうか、、もし宜しければ天と夢主の2人の目線からの【独占欲】が見てみたいです。これからも応援しています (2020年5月1日 15時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドーナツ | 作成日時:2020年4月30日 15時