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「……誰もいない？」
過去のことに向き合おうと決意した。
そんなAは自身の事務所を訪れていた。
しかし、事務所は暗く閑静としている。
事務所は空いているのにこんなにも静かなのは妙だ。しかし人がいないので事情もわからない。
取り敢えず、Aは目的である八乙女宗助がいる可能性の高い社長室へと足を運んだ。
「…電気ついてる」
Aの言葉の通り、他のどこにもついていなかった電気が社長室だけ灯っている。心なしか物音と話し声まで聞こえる。
(……不審者？)
ガタガタと椅子が揺れる音にAはそんな仮説を立てる。
普段、あれだけ警備がしっかりしているこの事務所に限ってそんなことがあるのだろうか。
取り敢えずAはなるべく物音を立てないように社長室に近づき、意を決してドアを開けた。
「A？」
身構えながら開けたドアの中にいたのは、TRIGGERの3人と椅子に座っている(構図的には座らせられているが正しいが)八乙女宗助だった。
「Aか」
「…なに、この状況」
「ストライキ中だ」
宗助の声には反応を示さず、Aは楽の言葉にクスクスと笑った。
「なるほどね。じゃあ、事務所の人は買収済みってわけ」
「人聞きが悪いね。ボクたち持ちで慰労会をしてるんだよ」
「そう」
Aは社長室の電話線が切れているのを見て隙がないなと苦笑した。
「Aちゃんはなにしに来たんだ？」
「…話を聞きに行ってたんじゃないの」
龍之介と天の問いにAは思い出したようにああ、と声を零した。
「そのことで社長に聞きたいことがあったんだ。だけど急ぎじゃないからストライキが終わってからでいいよ」
それまでは端で見学してる。
Aのその言葉に天は返事をした。
「もういいよ。話は終わったから」
「そう？」
Aは天に視線を向けてから宗助に向き直った。
「社長。私の叔母から、『あの時のこと』を知りたければ社長に聞くと良いと伝えられました」
両親のこと、教えてくれませんか。
Aのその言葉に宗助は深くため息を吐いた。そのため息は呆れた、というより待ちくたびれた、に近いようなため息だった。
「…今から、時間はあるか」
「じゃなきゃ今ここにいません」
Aの言葉に宗助はついて来い、とだけいい歩き出した。
Aは慌てて彼に着いていく。
天がアイコンタクトで「頑張れ」と言った気がした。
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高沢 - ドーナツさん» それと、流行りのウイルスや、風邪などにお気をつけて、どうかご健康に過ごしてください、、応援しております。 (2020年5月1日 22時) (
レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - ドーナツさん» はい...！全然大丈夫でございます！むしろリクエストに応えていただいてありがたい限りです、、！本当にありがとうございます！ はい！ご無理なさらず、ドーナツ様のペースで更新頑張ってください！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 嬉しいお言葉ばかり本当にありがとうございます！これからも更新頑張るので、読んで頂けると幸いです。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 初めまして！コメントとリクエストありがとうございます！！リクエストの件、喜んで書かせて頂きたいと思います！しかし、今考えているシナリオ上、一部が完結しないと書けそうにないので、それ以降でも大丈夫でしょうか……？勿論、絶対に書かせて頂きます……！ (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - はじめまして、いつも作品楽しみにしております。どきどきして凄く面白いです！突然ですがリクエストをしてもよろしいでしょうか、、もし宜しければ天と夢主の2人の目線からの【独占欲】が見てみたいです。これからも応援しています (2020年5月1日 15時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月30日 15時
