今日:13 hit、昨日:16 hit、合計:62,891 hit
小｜中｜大
15-1 ページ32
「私が、TRIGGERの曲を？」
「そうだ。あの作曲家がIDOLISH7の歌を盗んだ」
サウンドシップの日から間もなく、Aは宗助に呼び出された。
「…それがペナルティですか？」
「ああ。中途半端なものは作るな。ギャラは相応に払う」
宗助の言葉にAは目を見開いた。
「…それ、ペナルティって言うかただの依頼……」
Aの呟きに何か言ったか、と宗助は威圧的にAを見下ろす。
「…いえ、中途半端なものを作るつもりはありませんよ。どういう曲を作れば良いですか？」
「この前の曲と同じ方向………いや、お前が思うTRIGGERに相応しい曲を作れ」
やけに曖昧な宗助の指示にAは困惑したが、了解の意を示した。
「じゃあもう帰っていい。私はこの後も予定があるからな」
そう言って社長室を立ち去る宗助の背中を見つめながらどんな曲にしようか、スケジュールは大丈夫かと考えていると、いつまでに作ればいいか伝えられていないことに気づくA。
まだ近くにいるだろうか。
慌てて宗助が歩いて行った方へ駆け出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月25日 19時
