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「別に1人で帰れるって」
「何かあったら大変だよ。A、足もそんなに速いわけじゃないんだし…」
実緒の言葉に声を詰まらせるA。
Aは運動全般があまり得意ではないのだ。
「…九条天は？家同じなんでしょう？」
「えー…。普通に申し訳なくない？」
美咲の提案にAは厳しい顔をする。本来なら家族に遠慮する必要などないのだろうが、少し前に天を、彼の感情を拒絶したばかりだ。
あれから、特に変わったことはなく過ごしているが少しばかり気まずい。
そんな中、彼に一緒に帰ってくれとお願いをするのも申し訳ない気がしたのだ。
そんな事情を知らない実緒は役に立たないな、と心の中で天に毒づいた。完全なとばっちりだ。
「っていうか、天と帰る方が危険じゃない？写真撮られたら一発アウトだよ」
「それもそうなんだけど…」
Aが危険な目に遭うよりは幾分かマシだと考える美咲。
しかし、Aにとって優先順位は自分の身よりファンだ。美咲もそれを知っていたためその先の言葉を発することはなかった。
「…わかった。出来る限り送っていくけど、無理な日はなるべく人通りの多い道を通って帰りなさい。ファンに見つかってもいいから」
「はーい」
自分たちよりもそれほど事態を深刻に捉えていなさそうなAの様子に美咲は心底心配になった。
そんな時、Aが何かを思い出したような声を零した。
「美咲さん美咲さん、また髪結ってくれる？」
普段なら絶対に有り得ないAの言葉に、美咲とそれを聞いていた実緒が目を見開いた。
「えっ…熱でもある？」
「馬鹿にしてる？」
たまにはいいなと思ったの。
Aの少し頬を染めながら発された言葉に美咲はクスクスと笑った。
これは、いい変化かもしれないと。
「いいわよ。また結ってあげる」
「じゃあ私メイクする！」
ありがとう、と微笑んだAに実緒と美咲も釣られて笑った。
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なのは(プロフ) - 更新しないですか？楽しみです！(>_<) (2022年7月22日 16時) (
レス) id: bac325c829 (このIDを非表示/違反報告)
さけとば(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました！天と夢主ちゃんがどう変化していくのか楽しみです(*´ω｀*)更新頑張ってください！ (2021年10月9日 15時) (レス) @page22 id: 9eb36d9080 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しいです！ (2021年9月23日 1時) (レス) id: 60efdb9fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - moekaさん» 更新が遅れてしまい申し訳ないです…！ちまちまとですが書き進めていきたいと思っているので、これからも宜しくお願い致します！ (2021年8月16日 21時) (レス) id: e3d0035b98 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年4月10日 17時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年6月18日 18時
