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最後は天との撮影。
Aは変なところがないかもう一度鏡の前でくるりと回り、後ろで結ばれている白いリボンがふわりと揺れた。
真っ白なシフォンワンピース。オフショルダーのそれは1番外側のチュールに花柄の透かしが入っている。それ以外にも袖や裾には控えめなフリルがついており、いかにも女の子らしい服だ。
靴は白いサンダルで髪は緩く巻いてもらった髪をそのまま下ろしている。
「Aちゃん、今日の服全部可愛かったけど私はこれが1番好きかも」
「ありがとうございます」
スタイリストの言葉にお礼を言うA。
実はA自身も今着ている服が1番気に入っていた。
普段はこういう真っ白な服は汚してしまいそうで着ないのだが、たまにはいいかもしれないと思った。
「天」
既に現場で待機していた天に寄ると、天はこっちを見て微笑んだ。
「似合ってるんじゃない」
「あ、ありがとう」
認めたくなかった。
今日、何回も言われたどんな褒め言葉よりも、天のその一言が嬉しい、なんて。
「…天も似合ってるよ」
「そう?ありがとう」
天の服は淡いピンク色のワイシャツに黒いスキニー。スタイルのいい天だから着こなせてるのだろうとAは密かに思った。
「じゃあ、始めまーす」
監督のその言葉に場所を移動しようとする。
と、天に腕を掴まれた。
「なに?」
「…覚悟してて。ボクがキミの今日1番良い顔を出させてあげる」
そう言って天は不敵に笑った。
「…なに、それ」
顔に熱が集まるのを感じて、天の後ろ姿見つめた。
☆☆☆
撮影が再開され、これまで通りに天に駆け寄る。
すると、天は急に私を抱きしめた。
と、思ったらワンピースの後ろのリボンが解けてしまっていたようで、結び直してくれた。
「うん。可愛い」
そう言って満足げに笑う天に少し心拍数が上がった気がした。
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ドーナツ(プロフ) - わあ…!ありがとうございます〜!!お友達さんとは仲良くなれそうです…!笑 嬉しいお言葉ばかり、本当にありがとうございます…!こちらこそありがとうございました! (2020年6月7日 12時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
via - 私の友達がアイナナ大好きなんですよ!しかも、推しが同じだったはず…言葉での表現の仕方が凄く上手くて、簡単に小説の光景が思い浮かびました。凄く面白かったので友達にもオススメしてみようと思います!イベントに参加して頂きありがとうございました! (2020年6月7日 9時) (レス) id: 124b642d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドーナツ | 作成日時:2020年4月1日 0時