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それから十数分後。
喉を温めようとしたAが温かい飲み物を買い、楽屋に戻ろうとした時のことだった。
「九条さんはそんな険悪な態度だったんですか？」
「ブリザードが擬人化したみたいだった」
IDOLISH7の和泉一織と二階堂大和の会話に、状況はわからないながらもAは思わず笑い声を零した。
「億宮A！？」
「ふふ、確かにね。あの人は場合によってはそう見えるかも」
先程と随分印象の違うAの姿にIDOLISH7は困惑していた。
この人は、こんなにも花が咲くように笑うのかと何人かが見惚れた。
「あ、IDOLISH7」
ブリザードが擬人化したような、について大和とそんな話をしているとそこに天もやってきて彼らの名前を呼ぶ。
混乱している彼らの姿にAはまた思わず笑ってしまった。
「あ、天だ。聞いた？天のことブリザードが…」
「ああああああ！ちょっと！」
先程の会話を話そうとするAを慌てて止めようとする大和。
「なに、A」
「九条さんと億宮さんって名前で呼び合うほど仲良かったんですね…」
天とAを見つめる壮五の瞳は完全にファンのそれだった。
そんな時、近くの楽屋のドアが開いた。
「そうだ一織！帰ってくる時にさ、なんかあったかい飲み物…」
「……！買ってきます、買ってきますから！控え室に戻って！」
「ひ、久しぶりだなー！九条天！すげー会いたかったよ！あっちでゆっくり話そうぜ！な！？」
なんだよーと言いながら戻っていく陸と、大和はそんなに暑苦しいキャラだったか疑問の声を上げる天。
それと周りの慌てようから、陸と天を会わせたくないのかと何となく察したA。
この状況を一言で説明するならば、まさしくカオス、だろう。
「天、そろそろ戻った方がいいんじゃない？さっき順番早まるみたいな話、スタッフさんがしてたから」
助け舟のつもりかは分からないが、Aのその一言で、IDOLISH7はほっと胸を撫で下ろした。
「あ、和泉一織」
去り際に話しかけられた一織は思わず元々姿勢の良い背筋をさらに伸ばした。
「これ、良かったら七瀬陸にあげて。さっきも言ったように順番早まるみたいだから」
買いに行く時間、あるか分からないでしょう。
そう言って一方的に渡された温かいお茶を一織はしばらく凝視した。
「……可愛い人だな」
その不器用すぎる気遣いに、一織は声を漏らした。
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ドーナツ(プロフ) - わあ…！ありがとうございます〜！！お友達さんとは仲良くなれそうです…！笑 嬉しいお言葉ばかり、本当にありがとうございます…！こちらこそありがとうございました！ (2020年6月7日 12時) (
レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
via - 私の友達がアイナナ大好きなんですよ！しかも、推しが同じだったはず…言葉での表現の仕方が凄く上手くて、簡単に小説の光景が思い浮かびました。凄く面白かったので友達にもオススメしてみようと思います！イベントに参加して頂きありがとうございました！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 124b642d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月1日 0時
