検索窓
今日:15 hit、昨日:23 hit、合計:106,169 hit

5-1 ページ22

「あら、随分顔色良くなったわね」

「なんか元気になったね!」

例のお説教2時間コースを受けた日から数日。

朝、美咲と実緒にそう言われたA。

天に怒られてから睡眠時間ちゃんと確保してるからかとAは天に感謝をした。

「そんなに顔色悪かったですか?」

「ん〜…悪いって程では無かったけど、あんまり良くは無かったかな。元々肌も白いから余計に。貴女、身体も元々強くない上に無理し過ぎることあるからちょっと心配。程々にね」

「そうそう!A見ててひやひやする!」

そうか、心配かけちゃってたのか。
ファンにも、同じ気持ちにしちゃってたなら、天の言う通りだったのかもしれない。

Aは早めの段階に指摘されてよかったと思った。

「今日の最初の仕事はToday's Dólceの収録ね。その後別行動で実緒は雑誌の撮影と取材、湊はバラエティの収録。私は湊の方に着いて行くわ。実緒、一人で大丈夫?」

「子供じゃないから大丈夫です〜!」

そう言って拗ねたように頬を膨らませる実緒に自分より2つ上なのに大分子供っぽいと思ったAだった。



Today's DólceというのはDólceの冠番組だ。基本的にAと実緒がテーマに沿って話したり、何か企画にチャレンジする、というオーソドックスな番組だ。番組毎の最後にはグループ名『Dólce』に因んでAと実緒が交代交代でおススメのデザートを紹介している。

(Dolce=イタリア語でデザート)

グループ名のDólceの由来は違うところから来てるのだけれど。

書きかけの楽譜を見つめながら楽屋でスタンバイしているA。そんなAの手元を実緒は覗いて口を開いた。

「ああ、新曲?夏っぽい曲にするんだっけ?」

「うん。思い切り明るい曲にしたくて。メロディーはなんとなく出来てるんだけどコードがあんまり合わなくて」

「今度海とか行ってみる?」

「あ、もうすぐ海に行くロケあったからそこで一緒に考えてくれる?」

「うんうん!勿論だよっ!」

その実緒の眩しい笑顔はAにはできないもので、Aは少しの羨望と憧れを抱いた。



「あ、あとミュージックフェスタは去年と同じで出演でいいんでしょう?」


美咲の言葉にAと実緒は強く頷いた。


「よし…じゃあスケジュールはこのままで…」


小さく呟く美咲に、確認を取る前に受けていたのか不安になるAと実緒。


もし断ったらどうなるのだろうかとAは心の片隅で思った。

5-2→←5 笑顔の魔法を。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
設定タグ:アイナナ , IDOLISH7 , 九条天   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ドーナツ(プロフ) - わあ…!ありがとうございます〜!!お友達さんとは仲良くなれそうです…!笑 嬉しいお言葉ばかり、本当にありがとうございます…!こちらこそありがとうございました! (2020年6月7日 12時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
via - 私の友達がアイナナ大好きなんですよ!しかも、推しが同じだったはず…言葉での表現の仕方が凄く上手くて、簡単に小説の光景が思い浮かびました。凄く面白かったので友達にもオススメしてみようと思います!イベントに参加して頂きありがとうございました! (2020年6月7日 9時) (レス) id: 124b642d9c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ドーナツ | 作成日時:2020年4月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。