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「A、入るよ。」
一言声をかけて部屋に入る。
家具もちゃんとあり、荷物も整理整頓されているというのに何処か生活感のない部屋。
全体的に青と水色で揃えられた家具。
何処にでもありそうな部屋だが、本棚の中にある手書きの大量の楽譜と白と黒のストラトキャスターというエレキギターと言ったら一番最初に想像するであろう形のギター、キーボードや大量に並べて置いてある楽器、それはアルトサックスやトロンボーン、トランペット、フルートなどの管楽器から、バイオリン、ビオラ、チェロなどの弦楽器まで置いてあるという決して普通と言える部屋ではなかった。
机の上の昨日書いたであろう楽譜を横目に見ながらベッドの中ですやすやと寝息をたて眠る彼女を揺すり声をかける。
「ほら、起きて。朝だよ。」
彼女は目を閉じたまま眉間に皺を寄せる。
もう一度声をかける。
「A、いい加減にして。」
「ん……安眠、妨害」
「やっと起きた。顔洗って来なよ。」
「今日は私の食事当番じゃないよ」
「朝食ができたから呼びに来てあげたんじゃない」
「……頼んでない」
「相変わらず可愛げがないね。君は。」
「天に可愛いって思われなくてもいい。」
少なくとも出会ったあの頃はまだ可愛かったのに。
心の中でそう呟いた。
「ほーら、起きて？」
そう声をかけてもなお起きようとしないその姿にため息をついて、近づく。
そして、彼女を包んで暖めているであろう布団を剥いだ。漫画とかで同じ行動をするお母さんはこんな気持ちなんだろうかと何となく悟った。
彼女は諦めたのか渋々起き上がった。
「目が覚めたでしょう？」
「まぁ、最悪の目覚めだね」
「それは良かった。」
「許可なく女の子の部屋に入ってくるなんて天の変態。」
そんな彼女の子供っぽい挑発に天は笑みをこぼして言った。
「いつものこと、でしょ？」
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ドーナツ(プロフ) - わあ…！ありがとうございます〜！！お友達さんとは仲良くなれそうです…！笑 嬉しいお言葉ばかり、本当にありがとうございます…！こちらこそありがとうございました！ (2020年6月7日 12時) (
レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
via - 私の友達がアイナナ大好きなんですよ！しかも、推しが同じだったはず…言葉での表現の仕方が凄く上手くて、簡単に小説の光景が思い浮かびました。凄く面白かったので友達にもオススメしてみようと思います！イベントに参加して頂きありがとうございました！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 124b642d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月1日 0時
