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どれくらい経っただろうか。
それは多分、時間にすると10分弱。それでも、その時間は天にとっては一瞬にも永遠にも感じられた。そんな不思議な時間だった。
ただ眺めていたのか、それとも見惚れていたのか。定かではないが、とにかく。少女を見つめていると少女は天に気付いた。
「
「
天は覚えたての英語で答えた。
「あれ？話し方が日本人っぽいね。もしかして日本人？ごめん。キミ外人っぽい顔立ちしてるから。」
天は急に日本語で話しかけられたため驚いていた。そして、彼女もまた日本人離れした色彩と流暢な英語から外人(ここは日本ではないからそう表すのはおかしいのかもしれないけれど)だとばかり思っていた天は思わず彼女を凝視した。
確かに、よくみると目元は確実に日本人のそれだった。
そんなことを考えながら、初対面の彼女に不審がられないように天は平静を装って返した。
天にとって、女性という生き物と殆ど関わってこなかった。学校でよく話しかけられるが故、
少し苦手な部類でもあった。
なんて、これからアイドルになるというのにそれは割と死活問題なのだが。
「君も？なら良いね。まだ英語に慣れないから。」
「そう。なら良かった。貴方も九条さんの養子？私は九条A」
「君もか。ボクは七……九条天。よろしく。」
「じゃあ天でいいか。九条さんからもう1人養子が居るとは聞いてたけど、会うとは思わなかったな。あ、タメ語で話しちゃってるけど何歳？」
「13歳。君は？」
「私も13歳だよ。じゃあ遠慮無くていいね。」
苦手なはずだった。でも、ふっと微笑む顔が綺麗で儚くて、いつまでも見て居たい、守ってあげたいと思った。
(こんな風に思った人は初めてだ…)
「ねえ、もう一曲歌ってよ。」
『いいよ。何にしようか。』
その曲を天は聞いたことがあると思った。
確か、満月を歌った曲。
バラード調なのに、どこか明るく懐かしいメロディーは、確かに満月のようだと思った。
暫く歌うとAは突然歌を止めて天に質問を投げかけた。
「ねえ、天は満月、好き？」
どうしてそんな質問をするのか天には理解出来なかった。
「好き、かな。」
「…どうして？」
「空が明るいから。」
「そっか……私は嫌い。」
「え？」
「明るいから、嫌い。」
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ドーナツ(プロフ) - わあ…！ありがとうございます〜！！お友達さんとは仲良くなれそうです…！笑 嬉しいお言葉ばかり、本当にありがとうございます…！こちらこそありがとうございました！ (2020年6月7日 12時) (
レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
via - 私の友達がアイナナ大好きなんですよ！しかも、推しが同じだったはず…言葉での表現の仕方が凄く上手くて、簡単に小説の光景が思い浮かびました。凄く面白かったので友達にもオススメしてみようと思います！イベントに参加して頂きありがとうございました！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 124b642d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月1日 0時
