気になる人 (ページ9)

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慎太郎

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

『きょも来たよ！』

「待ってたよ！」

「体調大丈夫？」

「うん！全然元気」

お弁当を持ってソファーに座ってたきょも

「おっ！今日は多いね」

「先生も一緒に食べますか？」

「食べようかな～」

各々持ってきたご飯を食べる。
樹はパン、ジェシーはお弁当とパン、北斗は手作り弁当、髙地先生はコンビニ弁当
俺ときょもは北斗の手作り弁当

「それ、誰が作ったの？」

「北斗が作ってくれたの。ちゃんと味の調節もしてくれて」

「すごいね！」

『北斗の料理ほんとに美味いんすよ！』

「そんなことねぇよ」

「そんなことあるよ！北ちゃんのご飯大好き！」

「俺も！」

「僕も！！」

いつもより賑やかなご飯の時間
きょももたくさん笑っててよかった

『きょも、今日病院の日でしょ？』

「そうだった、」

薬を飲みながら少し嫌そうな顔したきょも。

「ついてきてくれる？」

『聞かなくていいよ。いつもついてってるでしょ？』

「そうだけど、用事あるかもしれないじゃん」

『大丈夫。放課後迎えにくるから』

「ありがと」

「病院でなにするの？」

『あぁ、検査。定期検診だね』

「そうなんだ、」

『気になる？』

「ちょっとは、」

『北斗もついてくる？きょもが嫌じゃなければ』

「俺は全然いいよ。北斗が嫌じゃなければ、」

「じゃあ、行こっかな」

「んふっ、待ってるね」

「うん、」

『じゃあ教室戻るから休んでろよ』

「わかってる！ばいばーい」

いつも俺が教室に戻る時笑顔で見送ってくれてる、、
けど、俺が出て行った後泣いてること俺は知ってるんだ。

ほんとは自分も教室に行きたいのに
怖くて行けなくて、悔しくて泣いてること

そのことに触れるのは怖くて
まだきょもに話したことは無いんだ

たぶん今日も扉を閉めたら泣くんだろうな、、

そう思いながら保健室のドアを閉めた