気になる人 (ページ11)

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北斗

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

「髙地先生！大我迎えにきた！」

授業が終わって、慎太郎と合流して保健室に来た。

「おぉ、大我ベッドにいるよ」

「なに？体調悪いの？」

「まぁ、少しな」

そう言いながらカーテンが閉まってるベッドに近づきカーテンを開けた
ベッドには酸素マスクをつけた大我が眠ってた

「発作起こしたの？」

「違うけど、ちょっと呼吸が怪しかったからね」

『大丈夫なんですか？』

「うん。落ち着いてるよ、」

「きょも、、」

「んっ、、、しんたろっ？」

「うん、あと北斗もいるよ」

『大丈夫？』

「んっ、へーき」

昼に会った時より顔色が悪くて心配になる

「大我、無理はするなよ」

「してなっ、い」

「大丈夫。今日病院だから」

「そうだったな。送るよ。さすがに心配だから」

「ありがとう！」

病院までは髙地先生が送ってくれるらしい

「‥‥にゅう、いんはやだ、からねっ」

「きょも、しょうがないときもあるからね？」

「今日は大丈夫だろ。発作起こしたわけでもねぇし」

『入院したとしても会いに行くよ？』

「そういうことじゃ、ないっ～」

『えっ？どういうこと？』

「きょもは人に会えない事だけが嫌なんじゃなくて、病院自体が嫌いなのw」

『そうなの？』

「うん、」

少し怒った顔で頷く大我。
俺が初めて出会った時は大人っぽい人だと思ってたけどほんとは全然違う。

すごい子どもらしくて可愛い人だった。

『なんで病院嫌いなの？』

「だって痛いことばっかりだもん、、」

『そっか、それは嫌だね』

「でしょ！！髙地も慎太郎もわかってくれないの。大我の為だとか言ってさぁ、」

『ふはっwそれは大変だったね』

「そーなの、」

真面目な顔で言うのがなんか面白くて
つい笑ってしまった。
でも、そんなことなんて気にしてないのか
髙地先生と慎太郎に文句を言ってる。

二人もニコニコしながら
話を聞いてて、いい関係性なんだなぁって思ったし
この中に入れてるのが嬉しくなった

「そろそろ行くか」

髙地先生の一言で病院に行く準備をする
やっぱり大我は体調が悪いのかふらふらしてたから
慎太郎がおんぶして、俺が大我の荷物を持って
車に乗って病院に向かった。