#2 意識 ページ4
それからというもの、私は中村さんが気になって仕方がなかった。
1年生と3年生ということで廊下で会うことはまずないし、もしかしたら中村さんが大学に進んだらもう会えないかもしれない。
そんな事を思いながら今日も購買へと足を運ぶ。
『あっ、メロンパンあと1個！ラッキー！！』
今日はなんだかついてるな。
…と思ったそのとき
『あ』
誰かと手と手が触れ合った。
その相手は…
『なっな中村さん！』
｢あ、この前の｣
私のことを覚えてくれてたことが嬉しくてたまらなかった。
｢ラス1取り合うの初なんだけど｣
『…あ、この前私頂いたのでどうぞっ』
そう言って私はその場から立ち去る。
(ガシッ)
｢ちょちょ、待て待て｣
『っ…！！』
この人に腕を掴まれるとほんとにドキドキする。
｢屋上、来て？
てか、一緒に行くぞ｣
そのまま腕を引かれて屋上へと駆け上がる。
『わぁ、綺麗〜！！』
｢たまにここで食いたくなるときあるんだよなぁ｣
『初めてです。屋上来たの』
爽やかで気持ちいい風を目を閉じて感じる。
｢ほい、1口やるよ｣
そう言ってメロンパンを差し出した中村さん。
『いいんですか…？』
｢ん。俺美味そうに食うやつ好きだから。
なんかお前の食べる姿想像できる｣
＿好きだから。＿
そんなつもりで言ってなんかないことなんか分かってるけど、やっぱり意識してしまう。
『じゃ、じゃあいただきます』
…ん〜！やっぱりメロンパンって美味しい！！
っていうか、ずっと中村さんに見られてる気が…
『…あっあの、なんか…』
｢ん、あぁ、ほんと美味そうに食うな〜って思って｣
『ぇっ、あ、そうです か？』
｢それより…｣
…え。どんどん中村さんが近づいてくる…？！
なになになになに、展開早すぎない…？！
ギュッと目を閉じる…が。
『…えっ？』
｢口の端っこにメロンパンの欠片ついてたから。
それとも、
キス期待した？｣
『…！！いっいやそんなこと…あ、あるわけ』
｢ずーぼーしー｣
『…なっ、ひどいですよ！中村さんってば…』
｢ん〜なんか中村さんって堅苦しいな
俺のことさん付けしなくていいから｣
『せ、せめて中村先輩…』
｢ま、まだいっか。
あと、タメでいいし
それと、お前の名前は？｣
あ、そう言えば中村さ…じゃなくて中村先輩に私の名前を教えていなかった。
〈次つづきます！！！！〉
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みみ(プロフ) - ありがとうございます(；＿；)とっても嬉しいです！ (2018年5月5日 19時) (
レス) id: 7338922782 (このIDを非表示/違反報告)
ぴちゃみ(プロフ) - お疲れ様でした。面白かったです。 (2018年5月4日 22時) (レス) id: c3ac06bed5 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - コメントありがとうございます！とっても嬉しいです(；＿；)またともやんか夕闇で書きたいと思っているので……よろしくおねがいします！ (2018年5月4日 19時) (レス) id: 7338922782 (このIDを非表示/違反報告)
とーふさん。(プロフ) - いつも更新楽しみにしてたので悲しいです(;_;) (2018年5月4日 15時) (レス) id: 1b32889b0a (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ほんとそれですよね(泣)でも卒業してからもストーリーは続くのでお楽しみに！いつもありがとうございます！！！ (2018年3月8日 19時) (レス) id: 7338922782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみ | 作成日時：2018年1月29日 16時
