笑 門 来 福 3【HQ】【山口忠】

つっきーつきつき ページ15

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月島side




練習中急に来たみちは虚ろな目をしていた。





どんなに周りが声をかけてもただひたすらに山口の方へ歩いていた。





…僕には見向きもしなかった。





でも、今はそれどころじゃない。僕は事情を知ってそうな舞の方へ向かった。





「ねえ、何か知ってるんじゃないの。舞。」






「…知らない。」





「なんで舞を疑ってんだよ！！」





「チビは黙って。舞、ほんとに知らないの」





「っっ」





キュッとしまっていた口は少しもごもごとしていた





「…舞…」





「…私は！何もしてない！！知らない！！Aが持ってたシューズだって知らないもん！！」





「…シューズ？」





「あっ…」





しまったと言わんばかりの顔であった。






「これ、シューズだったんだね。でも、君がこれをしてないことくらい分かるよ。ずっと部活だったし。」






僕はみちが落として言った布キレっぽいものを持ち上げながら言った。





「そ、そうだよな！舞の無実は俺たちが証拠だからな！」




「でもさ、君と最近一緒にいる子達はやるかもしれないよねぇ？」




舞は泣きそうな顔をしていた。




前まで涙なんて見たらもっと取り乱してただろうに。





気持ちが無くなるとこんなにもどうでも良くなるんだ。




「早く言った方が楽じゃない？」




その言葉に観念したのかポツポツと話し始めた。

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