Beliver

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ガタン、と大きな扉を開けると一斉に顔がこっちに向いた。
みんな…チャラい…暴走族というよりホスト。



「怜央さんのか…？」


「こんな綺麗だったのかよ」



音楽も流れてるはずなのに周りの声が鮮明に聞こえて居心地悪い。
怜央居ないかな…



「Aちゃん？」


「はい…」


「綺麗だねー、アランにやってもらったの？」


長「誰口説いてんの？」



肩に回った温かい手。



長「行くよ」


「うん」



テーブルに並んだたくさんのお酒。
目の前でカクテルを作ってくれたりもするみたい。



長「はい、ジャケット。寒いでしょ？」


「あぁ…ありがとう」


長「飲む？なんか」


「いや、あたし飲めないし…」


長「そんなこと言わないで弱いのでいいから飲もうよ笑」



怜央がバーテンダーにこそこそっと耳打ちをする。
一瞬驚いたバーテンダーさんだけど、すぐ何事もなかったようにシェーカーを振りだした。



どうしよ、飲めても甘いのだけなのに…

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