− fourtythree − ページ44
「だぁ…疲れた」
見慣れた黒倉庫に戻ってくると、一気に安心と脱力感が襲ってきた。
背伸びを思いっきりする。
『おい、こっち』
しげが背伸びしてた腕を掴んで、VIPルームの方へあたしを引っ張っていく。
自分も休まないといけない体なのに…
カチャ、
「何で鍵閉めるの」
『大事な話やからや』
同じベッドに少し距離を置いて腰かける。
話の前に包帯変えた方がいいかも…腕のとこ真っ赤だし。
『ええから座れ。聞け』
「…じゃあ早く話してよ」
膿んだら大変でしょ。
『…怜央とガキの時約束したんや。強くなった方がAの隣に行く、って』
「いきなり何笑」
しげは違う人を見てるじゃない。
約束なんてそう果たせない。
『今、約束果たす時来たんや』
「…はい?」
空いていた距離が無くなって、あたしの手の上にしげの手が重なった。
『俺がAの一番になりたい。守れる男になりたい。今日の怜央見て…余計そう思った』
「え、?シオン先輩は…?」
ずっとシオン先輩を切なそうな目で見てたのに。
あれは想いの届かない視線じゃ…
『何言うてんの?ずっとお前一筋やけど』
864人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カジャリア(プロフ) - さなさん» あーりがとん。こういう訳だったのよ笑 (2017年11月4日 20時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
さな - シオンのことはそういうことだったのね!!なるほ〜! 完結おめでとう!! (2017年11月4日 20時) (レス) id: 0059834432 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - ルルモさん» こちらこそ!ありがとうございました^^* (2017年11月3日 13時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルルモ - 面白かったです!!ありがとうございました。 (2017年11月3日 12時) (レス) id: 8263d4388d (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - ゆんゆんさん» 疑問を残させてしまったようですみません。確かに書いていませんでしたね…後でそのことについてアナザーストーリーをかかせていただきます! (2017年11月3日 12時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カジャリア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2017年10月21日 16時