もう一度… (ページ43)

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A「そろそろ働かないとですもんね。長い間居候させてもらってますし、お仕事まで紹介してもらって…本当謙ちゃんには頭があがりません。でも、私も自分で仕事見つけてちゃんとここを出ていくからもう少し待ってもらえますか」

そりゃそうだよね、だって急に押し掛けてこんなに大きな部屋に住まわせてもらって。

貯金から家賃を払おうと謙ちゃんに渡そうとしたら一切受け取ってもらえなくて、お休みの日も私の事気にしてお出掛け誘ってくれたり…頼りっぱなしだったもんね。

もう置いておけないよね、こんなちゃらんぽらんを何日も

楽しかったな、でもそれに甘えてた

A「7人とも優しすぎて私、甘えすぎちゃってた。だから……ご、ごめんなさい…っ………早くお仕事き、きめる…からっ………ぅっ」

堪えててもぽろぽろと目から涙がこぼれてしまう

あまりにも楽しすぎる日々の思い出が駆け巡り、早く自立しなくてはという思いとおなじくらい離れたくないという気持ちが溢れる

安井「ま、待って！なんで泣くの、落ち着いて！」

顕嵐「A、泣かないで、ほらアイス食べて」

突然立ち上がったかと思えばアイス取りに行ってたのね…でもなんでアイス？余計訳が分からず涙が出てくる

A「い゛らないぃ…ｸﾞｽﾞｯ」

安井「ほーら、大好きなよしよしだよ～！泣き止んで、大丈夫だからね。Aが思ってる事とは違うから」

A「ち、ちが…う？……ぅｯ…」

謙ちゃんの手の温かさを頭で感じる

安井「ちょっと落ち着いた？」

A「…ｽﾞｯ……うん…」

安井「突然のことで不安にさせちゃったかもしれないんだけど、7人で話してAにマネージャーをしてほしいって事になったんだ」

顕嵐「短い期間だったけどAと過ごした時間の中で俺達は沢山助けてもらったよ。よく見てるし、気にかけてくれた。それに俺達の活動に凄く興味をもってくれて、前向きにさせてくれる言葉をくれる」

A「…そんな、みんなが思ってるよりもなにもしてないよ…？」

顕嵐「してるんだって、無意識かもしれないけど」

安井「そうそうしてるよ、Aは。だから一緒に俺達の活動を支えてほしい」

嬉しすぎる言葉なのに少しの不安がまだ残ってる
A「私がいて…み、みんな迷惑じゃない？」

顕嵐「そんなわけないじゃん。それに、もう俺にはAが絶対必要なんだけど。まだ不安？俺達と離れたい？」

そんなの決まってる