もう一度… (ページ5)

今日:11 hit、昨日:23 hit、合計:28,308 hit

2 ページ5

A「でも、こんな知らない人住ませて大丈夫なんですか…」

安井「いいのいいの！だって、ながつの幼馴染みでしょ？話聞いたときにはびっくりしたけどここは部屋も余ってて、事情も事情だから……大変だったね」

A「………はい…」

忙しなく動いていたせいで少しの時間気が紛れてたけど、ふと思い出して視界が涙で揺らぐ。

安井「…！ごめん、思い出させて…でも、ここにいたらきっと楽しい思い出でいっぱいになるはずだから！少しずつでもいいから笑ってほしい」

謙ちゃんの真っ直ぐな目と優しい言葉がうれしくてまた涙が溢れる。なんだろう、初めて会ったのにお母さんの様な安心感がある。

怜央「A、泣かないで？これから沢山楽しい思い出つくろう？」

A「っ…うん、悲しいけど、謙ちゃん…がっ…やさし、優しくてっ……涙がとまんないぃ(泣)」

怜央「そっちかー！嬉しかったんだね！」

安井「焦った…もっと悲しませたかと思った」

胸をなでおろした謙ちゃんがリビングまで案内をしてくれて、落ち着くまで淹れてくれたコーヒーを飲みながら過ごした。

怜央「じゃあそろそろAの部屋に行く？」

安井「そうだな、A行けそう？」

A「うん。行けるよ、ありがとう」

2人に奥の部屋を案内され、扉を開けると…
衣装や小道具、段ボール、そして蜂。

A「え！蜂！？」

怜央「これ俺が作ったんだー！まだ試作品だけど！」

A「なんだ怜央か」

怜央「なんだとはなんだ！笑」

安井「おーーい！片付け始めるぞ～！」