もう一度… (ページ37)

今日:14 hit、昨日:5 hit、合計:28,288 hit

34 ページ37

- リビング -

安井「いつも顕嵐起こしてくれてありがとね」

A「ううん、ここに置いてもらえるだけでありがたいからなんでも言って？」

そう、これが私の日課

と言っても顕嵐がアトリエに泊まる時だけなんだけどね笑

以前7人と食事会へ行ったときに謙ちゃんから「もしAさえよければなんだけど…」と相談された。

最近顕嵐は個人的なお仕事も増えて忙しい様で、なかなか朝起きれないみたい。そこで、翌日に朝から仕事が入っている日はアトリエに泊まって私が起こすこととなった。みんなにはいつもお世話になってるから手伝えることは何でもしたいな。

目の前で未だにぼーっと眠そうにしながらもサラダを食べてる顕嵐を見る。(あ、口の横にドレッシング付いてる…)

A「顕嵐、口にドレッシング付いてるよ？」

顕嵐「……ん…」

顎を上げて私の方に唇を少し突きだしてきた…

え、拭けと？

A「もう、仕方ないな…」

形の良い唇をティッシュで拭いてあげると満足そうにまた続きを食べ始めていた。

安井「………え、俺は朝から何を見せられてるんだ」

A「前も『拭いて拭いて』って拭くまで動かなかったからもう諦めたの」

安井「顕嵐がそんなに人に甘えてるの初めて見たよ」

A「え、そうなの？メンバーとかには？」

安井「やらないやらない！絶対しない！そういうのは、あってもながつくらい」

A「あぁ、怜央ありそう笑」

安井「だからビックリしたわ。今日は２人に驚かされてばかりだ…」

メンバーにも見せない一面を見せてくれることが純粋にうれしかった。

安井「Aの前だと安心するのかな」

A「どうなんだろ…」

黙々と食べ続けてる顕嵐を見ると視線に気づいたのか、首をかしげながら微笑んでくる。

顔がいい人はなにやっても絵になるな…。

安井「さて、あと2時間あるからなにしよっかなー？顕嵐、現場前にカフェでも行く？」

A「あれ、謙ちゃんあと1時間の間違えじゃなくて？」

安井「え！？12時からだったはず…違ったっけ？ちょっと確認するわ」

マネージャーさんに電話で連絡している謙ちゃんを見ながら、昨日のマネージャーさんの言葉を思い出す
『明日11時からだから10時半に迎えに行くよ、安井くんもアトリエに来てくれるみたいだからまとめて連れてくからね。沢山体休めてね』

確かに10時半に迎えに来て11時から仕事って言ってた気がするなぁ、でも勘違いだったらどうしよう…。