もう一度… (ページ16)

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13　Alan side ページ16

顕嵐「うん、そうだけど…知ってるの？」

A「すみません！！！怜央と一緒に食べてしまいました………本当にすみません！」

え…楽しみにしていたアイスが…。
俺の疲れを癒してくれるアイスが…。

悲しくなって何を言われても黙ってしまう。普通人の家(ここはアトリエだけど)に来て人のアイス勝手に食べる？
……いや、多分ながつが顕嵐のだけどいいよとか言ったんだろうな。

目的の物も無く、女の子と一緒にアトリエにいるのもどうかと思いタクシー拾って家まで帰ることに決めた。

顕嵐「はぁ、もういいわ。帰る」

A「あ、あの！本当にすみません！アイスは買い直しておきますので！！勝手に食べてしまってごめんなさい！」

だから薄着で玄関まで来るなって…

誰かに見られたらどうするの？

なるべく人目につかない様に扉をすぐに閉めて駅の方へ足を進めた。

可愛い子、でも少しからかいたくなるような…小動物みたいで、かまってあげたくなるような……不思議な感覚だった。

Aね、またアトリエに顔出そうかな。

家に着くとかなり遅い時間になっていた。

ふかふかのベッドに倒れこむ。

ブーブーとバイブ音がしてスマホをチラッと見る。

『あらーん！今日Aと会ったんだって？怖い人だと思われてるよ！？優しくしてあげて～笑
あとアイス食べちゃってごめん！！俺がいいよって言っちゃったから買いなおしておく！』
変な生き物が高速で謝ってるスタンプも一緒に送られてくる

「だろうね笑
犯人はやっぱながつだったか
Aなんか可愛くて、つい笑
また行ったら話しておく」

俺も黄色い電気タイプのスタンプを送って眠りについた。