もう一度… (ページ14)

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怜央「あー、それ絶対顕嵐だ」

A「あの人が…顕嵐さん……」

怜央「ほんと悪いやつじゃないんだよ、タイミングが悪かっだけで」

あの後、怜央に電話をしてさっきの話をするとどうやら会えていなかった最後の1人、阿部顕嵐さんだと知る。

A「怒らせちゃった…」

怜央「大丈夫！大丈夫！顕嵐結構優しいから！」

A「絶対大丈夫じゃないから…めちゃくちゃ怒ってたし怖かった…」

さっきの出来事を思い出して頭を抱える。しかも、彼氏に似ていて余計なことまで考えてしまう。

怜央「後で俺からも謝っとくから！Aは気にしないで」

A「う、うん……(気にしちゃうけど…)」

夜も遅いから電話を切って部屋に戻る。

ベッドに入って目を閉じても思い出すのは顕嵐さんのこと。

勝手に服借りて着たりアイス食べたり…嫌な思いさせちゃったな…折角あと1人に会って7人と楽しく過ごせたらなって思ってたけど、絶対嫌われた………

思い出して閉じた目蓋の隙間から涙が溢れる。

その日、私が眠りにつけたのは空が少し明るんできた頃だった。