7 Day's

2日目 ページ3

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2日目




空「兄ちゃんに会えたんだ！」

「すっごいオシャレだよねー
羨ましいよ……」

空「昨日はね“人がゴミのようだ！”って
Tシャツだったよ、そこが可愛い」


やれやれ



うちのお兄ちゃんは顔はかっこいいのに
変なTシャツばかり好んで着るんだよね
はぁ、海さんのファッションセンスを
お兄ちゃんに注いでくれないかな…




空「じゃーね！」

「ばいばーい」



空と別れるいつもの分かれ道を
それぞれいつもの反対を歩んで
慣れない帰路につく




「た、ただいまです」

小母「おかえり、ブラウスと体操服洗うから
洗濯機の中に入れておいてね」

「ありがとうございます」



2日目でも慣れないものはなれない
違和感ばかり感じてしまう




「ごちそうさまでした」

小母「はーい、先にお風呂はいっておいで」

「はい、頂きますね」




さて、お風呂に入りますか……




「はーシャンプーが違う…」



うちの家のシャンプーとは違う
赤のボトルに白のボトル
いい匂いで気に入ってる
空からうちの家のシャンプーの匂いがした。




「これ…は？」



隣に並ぶ紺色と青色のボトル
少し……高そう……




「使いたい……」



使いたい欲でいっぱい
そろーっと手を伸ばし
ワンプッシュした。




「〜っ！いい匂い！」



私の好きな匂いがお風呂中漂う





「〜〜♪」




乾かしても漂う
それが嬉しくてふるふる
首を振っていたら見られたくない
ものを見られた




海「…この匂い……」

「ふ？！あ！の！」



海さんの手がしゅるっと 私の髪を撫で
掻き分けていくと同時にドンッと顔の横に
海さんの手が当てられた




海「これ、俺のなんだけど？」

「え、あの、その……」

海「……いい匂い」

「！！！」



髪をくんくんと匂われて
唇を当てていく…その行動が
見てらんないぐらい恥ずかしくて
隙を見て部屋へと逃げ込んだ




「落ち着け、落ち着け」




胸が高鳴る一方だった

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