・ ページ27
玲玲が事件の起こった店を見上げると倒れた女が窓から顔を出し鼻歌を歌っていた
妓女「♪〜」
禿「姐さん何やっているの？寝てなきゃダメ」
禿の行動はどこかおかしかった
男を手遅れにするためにわざわざ医者ではなく薬屋を訪ね
お父さんを呼ぶのにも時間をかけた
そこに姉への心配はなかったのだろうか
実の姉と同じようにまた親しいものが死ぬとは考えられなかったのだろうか
まるで死なないとわかっていて行動しているようだった
そして、禿にやたら同情的な妓女
金払いのいいやり手婆
怪しいと思ったらいくらでも怪しいと思ってしまう
もしや、みんな…
玲玲はそこまで考えると首を振り緑青館へ向かった
玲玲(憶測でものを言っちゃいけない。かあ)
ずっと帰りたかった花街も本質は後宮と変わらない
花園であり鳥籠だ
皆閉じこもった空間の空気に毒されていく
妓女も周りの毒を食らうことで自分も甘い毒へと変わっていく
あの妓女がどうなるかわからない
生き延びた息子が毒を飲まされたと訴えるかもしれない
逆に娼館側が商品を台なしにされたと脅すかもしれない
玲玲「ﾊｧー。どちらでもいい、そんなことをいちいち考えていてはこの街で生きてはいけない」
玲玲がお風呂に入っていると音が聞こえた
玲玲「？」
梅梅「玲玲」
玲玲「梅梅姐さん」
お風呂に浸かりながら玲玲と梅梅は話した
梅梅「もう、後宮に戻るの？」
玲玲「年季がまだ一年残ってるし、仕事を放棄したら迷惑がかかる」
梅梅「そう…せっかく帰ってこられたのに。玲玲と猫猫が急に行方不明担ってみんな心配してたのよ。白鈴も女華もおばばも」
玲玲「え？そんなこと一言も…」
梅梅「いつも通りだったでしょ？あんたが帰ってきたからよ」
玲玲「そっか…」
梅梅は急に玲玲に抱きついた
梅梅「やだ、寂しくなっちゃった？よしよし」
玲玲「ちょっと梅梅姐さん」
梅梅「玲玲、離れには行ったの？」
玲玲「ん、後で行く」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cider(プロフ) - ミルクさん» 見落としていました。教えて頂きありがとうございます！ (2月1日 10時) (
レス) id: 8f0a8c9356 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 確認ミスだと思われるのですがオ.リ.フ.ラが付いてしまっていますよ (2月1日 10時) (レス) id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cider | 作成日時：2024年1月30日 18時
