稲荷崎の1年生 (ページ5)

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3話ページ5

Aside

まぁ、ある所って言ってもただの体育館なんだけどね、男子バレーボール部が練習している体育館。

近づくとスパイクの音がする、バレーをしている人の大半はスパイクの音は心地よく好きと回答するんだろうな、

うちは大抵そうは思わんけど、

体育館を覗くと並んでいる体験生らしき人達がいる、あれ？結構早く来たつもりやったんやけど遅かったか？

そんな事を思いながら、ゆっくりと体育館のドアを開けて

『体験しに来ました…もう駄目ですかね』

うぅ視線が刺さる、まぁ練習中に遅れて入って来たらそりゃそうか

??「仮入部か…？こっちおいで」

主将らしき人に手招きをされて周りの視線を感じながらも1年生の中に紛れ込んだ

北「俺は3年稲荷崎高校主将の北信介や、よろしゅうな」

すげー貫禄と圧があるな、って思ったとか口が裂けても言えない

『孤井Aです。遅れてすみませんでした』

謝罪文を交えながら自己紹介をするとある人が突然後ろから話かけて来た。

??「Aくんやぁ！稲荷崎来たんやね。一緒にバレー出来ると思うと楽しみやわぁ！」

『ユースでいつも一緒にしてるじゃないですか……

宮さん』

宮さんとはユースで一緒、合宿では良くしてもらっとる先輩や。稲荷崎にいるとは知らなかったな…

侑「ここでの宮さん呼びは駄目やで！！下の名前で呼ばんと！」

ん？何でだ…と思っていると宮さんがある人を指指した、そこには宮さんそっくりの人がいた、

あぁ…そう言えば双子がおるんよ、とか宮さん言ってたな。

『分かりました。侑さんって呼ばして頂きますね、あとそろそろ離してください』

侑さんが何でや？って顔をしている、気づいてないのか、さっきから凄い圧をかけられてるんだよ……

北信介さんに