稲荷崎の1年生 (ページ8)

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6話ページ8

Aside

あーあ、そりゃ侑さんが悪いわ

今侑さんは絶賛北信介さんに静かに怒られている、しかも1年の前で公開処刑だ

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ちょっとすると、顔が青ざめた侑さんが2年生や3年生の練習へ戻っていった。北信介さんめっちゃ怖いやん…

北「待たせたな、すまんな」

そう言うと北信介さんは、うちら1年生の練習内容や、仕事分担等を教えてくれた。今日は仮入部なので1年生はまとまって練習をする事になった、うちも誰かペア見つけてさっさと練習しようと、思った時

監「そこの、白髪の自分!」

監督らしき人が誰かを呼んだ。白髪って誰だろ……………まさかうちの事!?!?いやいやそんな目立った事した？そうそうお叱り受けるとか嫌なんやけど

北「孤井呼ばれとるで、自分なんかしたんか？」

やっぱりうちかぁ…

『何もしてないとは思いますけど…』

そう引きつった笑顔を北信介さんに見せて、うちは監督の所へ向かった。

『なんでしょうか‥』

思わず標準語になってしまう

監「自分、"コート上の魔法使い"ちゃうか？」

コート上の魔法使い????なんだよそのダサい名前

『人違いじゃないですか??そのコート上の魔法使い?って人知りませんし』

監「じゃぁ孤井Aか？」

今監督うちの名前言ったよな、向こうでやった自己紹介はここまで聞こえないはずなのに

『はいそうですけど…』

監「自分!コート上の魔法使いって言われとる事知らんのか？！」

は？それうちが呼ばれてんの？くそダサいじゃん、誰がつけたんだよ…

『特には…』

監督は、はぁとため息をついた後にこう言った

監「"コート上の魔法使い"リベロ並のレシーブ力で味方をサポートしつつ、2種類のサーブを使い分けて得点をもぎ取る、これが魔法使いって言われとる理由や！！」

レシーブは味方をサポートする魔法で、サーブが攻撃魔法と、それで魔法使い?なんか納得行かない

『で、それを言うために呼んだんですか？』

監督は何かを思い出したように言った

監「自分もう、バレー部に入るって決めとんか？」

『…はい、そうですけど』

監「じゃぁ今日から2、3年生と一緒に練習しろ」

『わかりまし……ん？？？』

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稲荷崎動いて喋りましたね!!