依頼だよ依頼 (ページ45)

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怪我した3人ページ45

いやいやボーッとしている暇はない

急いでデクくんの所に向かわないと

私は乱れた服を直し
路地裏を出てデクくんの元に向かった

町中に血の匂いが充満している

デクくんのところに向かうと
沢山のヒーローたちが集まっていた
その中には怪我をした焦凍くんデクくん
それに飯田くんがみえた

私はヒーロー達をかき分け
みんなの元に駆け寄った

「「「A/九条さん!!?」」」

緑「九条さんも来てくれたの!!?」

『うん、来る途中敵に出くわして...
焦凍くんには先に行ってもらったんだけど...

みんな大丈夫!!?怪我してる』

轟「あぁ、それよりも
大丈夫だったのか!!?」

『うん、首をちょっとだけだから

なんで飯田くんが...

そういいながら下を見ると

『もしかして...ヒーロー殺し？』

「そうだ」

ヒーロー殺しがロープでぐるぐる巻きにされていた

怪我をしていた三人が倒したのだろう

「三人とも…僕のせいで傷を負わせた。
本当にすまなかった

怒りで何も…見えなく…なってしまっていた」

飯田くんは
ヒーロー殺しを倒すことだけを考えていた

「僕もごめんね。君があそこまで思いつめてたのに全然見えてなかったんだ。友達なのに…」

『大丈夫だよ、私はあんまり怪我してないし...
それにちゃんとSOSも来たし』

「しっかりしてくれよ委員長だろ」
「うん…」

その時ヒーローの一人が

「伏せろ!!!」

と叫んだ

何事かと思い後ろを見ると
脳が飛び出ている鳥のような敵が飛んできた
すごいはやさで
そのままデクくんの胴体を足で掴んだ

『デクくん!!』

反応できなかったデクくんは敵の鳥のような足で
胴体を掴まれた

デクくんが連れさらわれる!!!

私はすぐさま反応しデクくんの左手を掴んだ

敵は凄まじい速さで上空に飛んでいく

敵に攻撃したいが空中が不安定で
バランスを崩せば地面に落ちる

何より攻撃しようと力を込めるとデクくんの左手に負荷がかかってしまう
前怪我をしていたので負荷はかけたくない

その時敵が降下し始めた

『!!?』

「偽者がはびこるこの社会も！

イタズラに力を振りまく犯罪者も！

粛清対象だ

全ては…

正しき社会のために！」

縛られていたはずのヒーロー殺しが敵の頭にナイフを刺し
私とデクくんを脇に抱え地面に着地した

『助けてくれたの？』