依頼だよ依頼 (ページ35)

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目覚ましは爆発音ページ35

BON!!!

私は爆発音で目が覚めた

「おい!!女狐なんでてめぇがここにいる!!?」

『おっおはよー!!ばくごーくん!!』

ばくごーくんの方が先に目が覚めたらしい
それよりも目覚ましが爆発音とは
心臓に悪い

「てめぇどうやって入った!!?」

『窓から、開いてたよ』

「何の用だ!!?」

『落ち着いてばくごーくん

君には不甲斐ない負け方をしたからね
謝りに来たんだよ

君には何かしてあげたいけど
君が知りたがっている
依頼内容については言えない

でも君はもっと違うものが
知りたいんだろ？』

ばくごーくんはようやく怒りが収まったようで
ベッドに座り直した

ちなみに私はベッドに
もたれかかって座っている

「あぁてめぇの個性についてだ
変化(へんげ)とか狐火は【狐】っつう個性を
超えてるんじゃねぇか？

それに轟と同じ個性婚ってのはどー言うこった？」

『ばくごーくんはやっぱり頭がいいね

その通り

私の個性はね
【狐】だけじゃぁないなんだ

一瞬しかできないからちゃんと見ててね』

「あっ？」

私は目をつぶり意識を集中させた

目を開けると

私の毛の色がは黒から白に変わっていた

「!!?てめぇそれ...」

冷や汗が頬を伝った
人型での変化(へんげ)は維持するのが難しく
すぐに元の黒色へともどっていった

『【妖狐】っていう個性なんだ
今から私の昔の話をする
長くなるがいいかい？』

ばくごーくんは
静かに頷いた