個性婚 ページ18
炎司さんに言いたいことを言い
お昼を一緒に食べようと
焦凍くんの匂いをたどっていった
するとばくごーくんがいた
ばくごーくんは私を見つけると
ぎょっとした顔になり...
私の口をふさぎ
私の体が動かないようきつく抱きしめた
『っばく...なにす』
「黙ってろ」
びっくりしたが耳を済ませてみると
どうやら
曲がったところで焦凍くんとデクくんが
話しているらしい
轟「個性婚しってるよな」
緑「……！」
轟「"超常"がおきてから
第二〜第三世代間で問題になったやつ...
自身の"個性"をより強化して
継がせるためだけに配偶者を選び
……結婚を強いる
倫理観の欠落した前時代的発想
実績と金だけはある男だ...
親父は母の親族を丸め込み
母の個性を手に入れた
俺をオールマイト以上の
ヒーローに育てあげることで
自身の欲求を満たそうってこった
うっとうしい…！
そんな屑の道具にはならねぇ
記憶の中の母はいつも泣いている...
「お前の左側が醜い」と
母は俺に煮え湯を浴びせた
ざっと話したが俺にお前に
つっかかんのは見返す為だ
クソ親父の個性なんざなくたって……
いや...
使わず一番になることで
奴を完全否定する」
涙が出てきた
この話は師匠から聞いていたが
いざ焦凍くんの口から聞くと
酷く重く感じられた
ばくごーくんは涙を流している
私に驚いていたが
抱きしめていた力をそっと緩めた
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作者名：Qujila | 作成日時：2018年3月25日 12時
