依頼だよ依頼 (ページ13)

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秒速33.33333……m ページ13

緑谷side

僕は1位でゴールしたあと

何気なくスタート位置を見てみると

九条さんが倒れていた

僕は九条さんの体を揺さぶった

「九条さん!!?大丈夫!!?なんで倒れてるの!!?」

『ふぁ～おはよデクくん、
んーなんでここにいるんだい？』

「ゴールしたからだよ！！？」

『ってことはデクくん1位なの!!?』

「っそうだけど、九条さん！！？
なにしてるのもう間に合わないよ！？」

こう喋っているうちにも
どんどんゴールした人が増えていく

轟「A大丈夫なのか？」

爆「おいてめぇ何グースカ
寝てんだあぁ！？」

『おぅ...みんなゴールしたんだ
ばくごーくんうるさいよ、
大丈夫、大丈夫えーっと4キロでしょ
ギリギリだな…んじゃぁ行ってきます！』

「間に合うの!!?」

そう言いながら九条さんは勢いよく
走っていった

九条さんが走り出して
2分たっただろうか？
僕は信じられない光景を目にした!!!

【ゴール!!!!!!?

何とついさっきスタートした
九条が一瞬でゴール!!!

衝撃で一緒にゴールした
青山が倒れてる!!?

ほんとA組どうなってんだぁー!!!

はやすぎだろぉー!!!
チートじゃねぇかぁ!!!】

ゴール地点には2分前スタートした
九条さんがいた!!!

『ごめんねっっ!!!青山くん大丈夫!!?
勢いつけすぎた!!』

青山くんを横抱きにし担架に乗せている

僕と目が合うと
九条さんが尻尾を揺らしながら笑顔で
僕に寄ってきた

『いやぁ、間にあったかな？
走りにくいねこのコース』

信じられない
いやそれにしても滅茶苦茶だ
いくら速いにしても速すぎる

「九条さん!!!どうやったの!!?
もしかして瞬間移動とか!!?」

『？ふつーに走ったんだよ
私、足には自信があるんだよ
これでも狐だからね』