【utit】画 面 上 と 画 面 裏 で は 素 直 さ が 違 う 、 そ ら る さ ん ＿ 番 外 編 ＿【srr】

ヤンデレ ページ25

最近刺激というものが足りないような気がしてならない。
私はため息をつくと、そういえばと前に見ていた雑誌の内容を思い出した。
私は隣にいる彼方の服の裾を掴み引っ張ると、じっと彼方のことを見た。

『雑誌にさ愛情表現としてヤンデレの話あったの覚えてる？』

「そんなのもあったね」

携帯をいじっているからなのか、いつもよりも素っ気ないような気がするが、そんなことで引く私ではない。

『彼方にヤンデレをやってもらいたいんだけど』

「･･･はっ？」

驚いたのか携帯を落としてしまっているが、それすらも気にならないほど私の発言がすごかったらしい。
彼方は困惑したように、え？とずっと言いながら私に視線を移した。

『お願い』

「え、やだよ」

かなり即答で断られたが、私は手を合わせて彼方の目を見つめる。
彼方がその視線に目をそらしたため、私は彼方の顔を掴んで私の方を向かせた。

『ねぇ、お願い彼方』

「･･･いやだ、絶対にいやだ」

彼方は私の手を取り顔から離すと、また私から顔をそらした。
私はその行動に呆れてため息をつくと、私も彼方から顔をそらした。

『･･･ケチ、わがまま、アホ』

ボソボソと聞こえるか聞こえないかくらいかの声で呟くと、は？と彼方が反応をした。
私はずっと彼方から顔をそらしたままだった。

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