【utit】画面上と画面裏では素直さが違う、そらるさん＿番外編＿【srr】 (ページ22)

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配信をするということはあらかじめ朝に予告していおいたため、今ツイートする必要はない。
私は彼方と目を見合わせたあと、頷いて配信を開始した。

『お久だね、シュガーで～す』

「そらるです」

＞二人とも久しぶりぃぃいいい！
＞二人配信って結婚してから初なのでは！？
＞寂しかった！！

久しぶりというコメントと、寂しかったというコメントで埋まっていく画面。
私は苦笑いを浮かべたあと、ごめんねと呟くように言った。
こんなにも私達の配信を待っててくれた人がいたとは驚きだ。
私はたくさんの人が待っててくれたことが嬉しくて、頬を緩めた。

「シュガーってばゲーム画面消してまで配信やろうって言ってきたんだよ？消す意味は？」

『はいはいごめんなさいね～』

「反省してる？」

疑わしい目をして私のことを見る彼方に、適当にしてるしてると言って受け流す。
彼方は納得していないようで、じっ私のことを見つめ、深いため息をついた。
いや、私に全然見向きもしなかった彼方のせいでしょ。
私のせいじゃないよねこれ。
そんなことを思っていると、急に彼方が触れるだけのキスをして、リップ音とともに離れた。

「ん、許す」

『･･･お前さぁ』

彼方の行動に呆れていると、彼方が画面を見て笑い出した。
私も画面を見たあと、なぜ彼方が笑ったのかが分かってため息をついた。

＞ふぁ！？え、とりあえず尊い！！
＞シュガーちゃん受け入れた！！
＞そこまでいってたのか！

コメントに書かれていたのは、尊いやらリア充やら、シュガーちゃんが受け入れたとかいうコメントで溢れていた。
私別に受け入れてないけど！？

『･･･そらるのせいだ』

「はいはい」

なんとも適当な返事をした彼方のことを睨み付けると、楽しそうに微笑まれた。
まるで彼方の手のひらで踊らされているかのような感覚になった。
私は彼方のことを引き寄せると、一瞬だけのキスをして彼方のようにリップ音を鳴らせて離した。

『･･･こ、これで許す！！』

彼方が徐々に顔を赤くしていったのが分かり、私はかなり恥ずかしかったけど微笑んだ。
なぜか彼方が悶え始めたため無視して、またねと皆に言ったあと配信を終わらせた。
絶対に騒がれるな、これ。
でもまぁ･･･

リスナーDM失礼します!
リスナーいつもそらるさんに主導権握られていますよね?
リスナーなので、一度握ってみては?

成功したし、いっか。