【utit】画 面 上 と 画 面 裏 で は 素 直 さ が 違 う 、 そ ら る さ ん ＿ 番 外 編 ＿【srr】

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男は私の態度が急に変わったからなのか、少し驚いたような顔をして後ずさった。
ベラベラベラベラと色々と言いたい放題言いやがって･･･
私は自分の拳を強く握ると、男を睨んだ。

『うっさいねんアホ。彼方がブスなんやったらお前はブス以下の顔面崩壊並みやろうが。ていうかお前と彼方を比べんなや。性格も顔も天と地ほど差があるん分からんの？彼方のがイケメンやし性格もええから。てめぇのその腐りきりすぎて捨てられへん根性と、やばいくらい崩壊しとる顔を整形するか、またお母さんのお腹ん中からやり直してくるかのどっちかをしてからナンパをせぇよ』

男は驚いたような顔をして、開いた口が塞がらないという状態になっていた。
一方彼方は、肩を揺らして笑い声を堪えるかのように口を手で押さえ、私から顔をそらしていた。
男は悔しさからなのか顔を真っ赤にして、さっきまでの余裕の表情が消えた。

「うっせぇ！ブス！！」

男がどこかへと走っていくのを見たあと、その視線を彼方へと移した。
いまだに笑っている彼方のことを睨んだあと、私はため息をついた。

「ふっ･･･Aってさ、怒ると口調関西弁になるんだね」

『そりゃまぁ優が関西弁だし。優が従兄なんだから私も関西弁でしょ。東京いたから全然使ってなかったけど』

私がそう言うと、彼方はふーと呟き頷いたあと、また再び笑った。
楽しそうに笑う彼方に呆れていると、かすかに耳が赤いのが分かった。

【彼方のがイケメンやし性格もええから】

なんとなく理由が分かり、私も顔に熱を集めた。
私はそんな顔を隠すかのように彼方の手を引いて家へと帰った。
キレると本音もれる癖どうにかしないとな、と思いながら彼方の手を握る力を強くした。

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