【utit】私 の 唯 一 の 友 達 だ っ た 君 が 私 を 忘 れ た 理 由【mfmf】

｡ ページ19

今日の分の勉強会が終わり、明日は勉強会をしないという話になり、解散になって、今私は一ノ瀬先輩の家からの帰り道。
帰っているときも、さっきのことをずっと考えていた。
お守りで相川はやっぱり真冬だったということを確信したのだが、なぜ真冬が私のことを知らないのか分からない。
事故にあったなら、たしかに忘れるかもだけど、それは私だけではなく、一ノ瀬先輩も浦田先輩も志麻くんも坂田もセンラさんも、皆を忘れてしまうはずだ。
だから事故にあったという可能性はない。
それなら何で？
小学校の頃になにかあったというのはない。
なにかがあったという噂もなければ、その現場を見たことがない。
私が見たことないからそう思うだけで、本当はあったのかもしれないが、でも可能性としては低い方だと思う。
だから、あるとすれば中学の時なのだ。
でも、中学校は一緒じゃなくて分からないし、誰かに聞く必要がある。
一番知っている人･･･

『一ノ瀬先輩･･･かな』

ボソッと呟いた。
一ノ瀬先輩なら真冬と幼馴染みだし、前に言ってたけど隣の家だったらしいし、中学の時のことも知っているはずだ。
日曜は勉強会はなしという話があったし、とりあえず明日、一ノ瀬先輩に聞いてみよう。
そんなことを考え、持ってきていたヘッドフォンをつけて音楽を聞いた。

４章 過去と真実→←｡

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す