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皆、優の宿題を手伝うと言って上に行ってしまった。
私も行こうとしたが、今真冬と顔を合わせたら嫌な予感しかしない。
そのため、私はリビングのソファで座って、一人でさっきの浦田先輩とのことを思い出していた。

【自分が後悔しない道を行けよ】

浦田先輩のこの言葉は、私の背中を押してくれるには十分だった。
でも、もう嫌われるという選択をした時点で後悔していた。
いや、本当は真冬のことを好きだと分かった瞬間から後悔していたのかもしれない。
・・・私が真冬のことを好きにならなければ、こんな後悔をしなくてすんだ?
・・・好きにならなきゃ、色んな人に迷惑をかけずにすんだ?
いっそ、真冬と出会わなければ・・・
そんな考えが浮かんだ。
私の頬にいつのまにか温かい液体が伝っていた。

『っ・・・』

私は拭っても拭ってもあふれてくるその涙の理由が分からなかった。
なんで私は泣いているんだろう、なんてずっと思いながら拭う。

「・・・A?」

『へ?』

私の名前が呼ばれた気がして、声がする方を向いてみると、志麻くんが立っていた。
志麻くんは私が泣いていることに気が付くとあたふたと慌て出した。

「志麻くん?」

そしたら今度は、センラさんが来てしまった。
センラさんと私の目が合い、センラさんは志麻くんを冷ややかな目で見た。
どうやら、志麻くんが私を泣かせたと思ったようだった。

「せ、センラさん?ち、違うんよ・・・」

『志麻くんの・・・せいじゃ・・・ないよ・・・』

「・・・ならなんで泣いてん?」

「それは俺が聞きたいんやけど・・・」

志麻くんとセンラさんは私のことを見た。
私は、そっと二人から目をそらした。

。→←。



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作品ジャンル:恋愛
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あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» ありがとうございます。私は東京なのでいつ感染するのかとビクビクしていましたが、桜鈴さんのコメントを見て頑張ろうと思いました。桜鈴さんもコロナに負けずに頑張りましょう。 (2020年4月13日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - これからも頑張って下さい。コロナウィルスに負けないよう、群馬から応援し続けていますね。 (2020年4月13日 7時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» コメントありがとうござます。私もこんな物語があったらと思って書いていることが多いので、同じ気持ちの方がいてくれて嬉しいです。私の作品を見て泣いてくれてありがとうございます。 (2020年4月12日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - 何度か、泣いてしまいました。こんな物語があったらよかったのに。 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あづの ひみ(元朝日菜薔薇) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/  
作成日時:2020年1月18日 15時

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