世界一愛するお前の所へ

NO.72 ページ46

『…何事だ』



「くそ…真選組か


こんな時に……」






「高杉晋助!!!!


Aを返せ!!!!!」





こちらに向かって走ってくる真選組とやら。






「何処からか情報が漏れたか


真選組に誰かが情報を差し出したんだ」




そう嘉成が言った時、






『!!!!

おいやめろA!!!!!


今は出てくるんじゃない!!!!!』





私の声が辺りに響いた。









「…局長、副長!!!!


待ってください違うんです!!!!!」





そう叫んだ。






でも誰も耳を貸さない。全員が晋助と靜の方に向かって今にも斬りかかりに行こうとしている。






(駄目!!!!!!!)





声が出るより先に身体が動いた。









「………A!!!!!!!」




私が最後に聞いたのは晋助の今にも壊れてしまうような悲痛の叫びだった。

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