episode 18 ページ20
『ここから乗り換えて終点まで』
爆「…で、さらに乗り換えて十駅」
『長いねぇ』
爆「先祖代々の墓場なんだろ?」
『まぁね』
ここは県外の田舎。
昔私の家系はこの辺りの大名だったらしい。
だから墓も先祖代々続く一つだけ。
私の母は父を婿養子とすることで結婚を認められたそうだ。
だけど父も母も死んで、祖父や祖母はとっくにこの世にはいなくて、親戚もいない。
私は大量の遺産を手に入れた。
そのうち遺産目的で誰かに狙われるんじゃないかな。
「次は〜○○○駅〜」
(好きな駅を入れてくだせぇ)
とアナウンスが流れ、降りる準備をする。
ドアが開くと一気に海の匂いが鼻に含まれる。
『……』
爆「お前がここに最後に来たのは?」
『二人が死んでから一回も来てない』
あの時、両親が死んだ事が受け止めきれずに私は倒れ、入院していた。
今も少し怖いけど、流石に今年の春から高校生になるので、流石に報告はしないと…。
緩やかな坂を登っていく。
『綺麗だね…』
雪が積もっていて、辺りが雪の白と海の青の二色で幻想的な景色。
爆「…寒くねーか?」
勝己は私の手を握りしめ自分の上着のポケットに手を入れた。
『勝己の手、暖かいね〜』
爆「お前の手が冷たいんだよ」
『そう?』
のんびりと歩いて行く私達の横を、帽子を深く被った男がすれ違った。
誰かに似ている。
そんな気がして振り向くと、彼もまた振り返り私を見た。
『……』
?「……」
数秒間見つめ合う。
爆「あ?どうした
あいつ、知り合いか?」
勝己がそう言って振り替えるが彼はもう前を向いて歩いていた。
『まぁね』
久し振りだね、焦凍。
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ルア(プロフ) - トウカさん» 続きを読んでいただければ分かると思います!! (2019年7月21日 17時) (
レス) id: 4db871a03f (このIDを非表示/違反報告)
トウカ(プロフ) - これは、かっちゃん落ちですか？それとも轟くん落ちですか？すみませんこんな事聞いてしまって！ (2019年7月21日 17時) (レス) id: 0b1ff1fc69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルア | 作成日時：2018年8月23日 1時
