世界一愛する君の側へ

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8年後──




「やっとだ」



『何が?』



「お前をやっと俺のものにできた」



『そうよねぇ

今は医師になるには医学部の大学にプラス研修やらなんやらで全然会えなかったし、時間も作れなかったものね』




「お前に会えない時間が凄く苦しかった」




そう言って抱き締めてくる晋助。



力強く、それでいて私を苦しませない絶妙な力加減。




『ごめんなさいね、無茶言っちゃって

やっと全部片付いたから』




「今までは俺が無茶言ってきたんだ

当たり前のことだ」



『あら、嬉しい』



私の手には晋助の手によってはめられた結婚指輪が眩しく光っている。



「俺と、結婚してくれて、ありがとな」



『幸せにしなさいよ?』



「一生をかけて」









「それでは、誓いのキスを」









「「「二人とも結婚おめでとー!!!!!」」」






周りの人達に祝福されながら、私達は今日、夫婦になった。







【完】

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