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その頃 "中也目線" ページ5

"中也目線"


俺は、仕事を終えて、一人路地を歩いていた。
久しぶりに傷を作ってしまい、包帯を巻かれた腕を見る。

包帯を見ると、無性に太宰が思い浮かんでくる。

「くっそっ...」

と帽子を抑えイラついていると、前から思いっきり誰かが走ってきて、俺にぶつかった。

イラついていた俺は、

「おい、てめぇ気をつけろ!」

とそいつに怒った。

「すみません!!」

と律儀に頭を下げて謝ってくるそいつにイラついていたのが恥ずかしいと同時にそいつの態度に拍子抜けし、

「あっ。いやぁ、俺もその、前見てなかっし、悪ぃな。」

とそいつを見て言った。

色素の薄い髪色に優しいまさに好青年の様な綺麗な顔立ちだった。

そんな少年にぶつかってしまったのもあの「旅浪者(バカボンド)」のせいだ。
とついついあの男を思い出してしまう自分が嫌になる。


目の前の息を切らす少年を見ると、急いでいた様だった。
気になって

「そう言えば、お前こんな所で何やってんだ?」

と聞くと、案の定少年は、この路地で迷っていたそうだった。


「そうか、迷子か。俺も丁度帰るところだったし、案内してやんよ。」

と前を向いて路地の出口の方に歩いていく。
暗い静かな路地では、俺と少年の足音しか聞こえない。

「あー。自己紹介まだだったな。俺は、中原中也。」

と言うと、少年はすんなり

「あっ、僕は、夏目貴志です。」

と自己紹介してきた。

俺は、少し驚いて立ち止まり振り返る。夏目は、目を丸くしていたが、俺は、もう一度前をむいて歩き出した。

驚いた訳は、俺は、そこそこ有名だ。ポートマフィアの幹部という事でまぁ、横浜のやつなら少しは悪い者と言うので有名だと思う。

それを知らなかったこいつー夏目は、旅行かなにかで横浜に来たのだろうか?

「夏目は、旅行できたのか?」

と聞くと、はい。と後ろで夏目が答える。

まぁこの街の人間じゃあないなら、俺の事知らないよな。

内心。夏目に知られてなくて、安心した中也だった。

「まぁ、初めてじゃあ、ここは、迷いやすいわなぁ」

と道の奥を見ながら言い。

そしてまた、暗い路地に2人の足音が高く響いた。


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おかしかったらすみません!

コメントでアドバイス等よろしくお願いします!!

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設定タグ:文スト , 夏目友人帳   
作品ジャンル:アニメ
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にんじん(プロフ) - これからも頑張って下さい! (2018年12月30日 16時) (レス) id: 7151c9dc13 (このIDを非表示/違反報告)
ReiLei(プロフ) - こだぬきさん» 良かったぁ。ありがとうございます(泣) (2018年12月16日 19時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - お疲れ様です、お仕事早くて助かります。今回のお話で『人がいる分闇もある』と考えさせられたお話でした。これからの更新も楽しみにしてます! (2018年12月16日 19時) (レス) id: d065086080 (このIDを非表示/違反報告)
ReiLei(プロフ) - まんじゅうねこさん» 分かりました!この回が終わり次第考えますのでよろしくお願いします。 (2018年12月16日 17時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - 作者さん仕事はっっっや← . 私もリク良いでしょうか?マフィアと夏目君の絡みが見たいです!宜しければ是非。 (2018年12月16日 10時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有栖 | 作成日時:2018年8月7日 20時

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