第4話 諦めない！ ページ6
憂鬱なあの一件から早１週間を過ぎていた。月日が経つ事に傷は癒えると言うものだが、私の心の傷は依然消えないでいた。
授業中にもあの赤い瞳を思い出し、顔を紅潮させるのだった。
(ーーいけない、もう私はフラれたんだから。赤司くんのことは忘れないと。)
しかし、忘れようとすればするほど彼の顔が脳裏に浮かぶ。
その鬱とも言える状態が休み時間まで続いていた。
「………うあっ」
グキっと音を立てて崩れ行く視界。片方に重心がいってしまって上手く体を支えられない。
運悪く階段だったので、あとは落ちるしか無いのだ。
「………っと、」
大丈夫か？と耳元で囁かれたその声は、私がずっと欲していたもので。
瞬間、身体中がじんわりと温かくなっていくのが分かった。まるで、全身で彼を感じているかのように。
「………あ、かしくん」
私の顔を確認すると、少し困った笑いを含ませながら、また君か、と呟いた。
「歩ける？保健室に運ぼうか」
「…い、いいえ！！大丈夫です大丈夫です！」
顔を横に勢いよく振って答えた。
そう、と赤司くんがもう一度だけ、私の方に視線を向けた。
その瞬間、まるで心臓が耳元に移動したような錯覚に陥った。
ドクンドクンと心臓の音が鳴り止まない。興奮が最高潮に達して、今にも気を失いそうだった。
もしかしたら昨日の告白以上に緊張しているかもしれない。でも、逃げたり、目を逸らしたりする選択肢は不思議と浮かばなかった。
「……ぁ、」
顔を真っ赤にしたまま固まる私を見て、赤司くんは目を細めた。
「次からは気をつけて」
その刹那、まるで時間が消えたようだった。
私にだけ聞こえるよう、小さく囁かれた言葉。
胸が震えたのは恐かったからではない。ただ、嬉しかったから。
*:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.
長かったので2つに切ります
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川澄すみ(プロフ) - 美樹菜さん» ありがとうございます！よろしくお願いします(*´З`*) (2018年12月16日 17時) (
レス) id: 34662c0cc9 (このIDを非表示/違反報告)
美樹菜(プロフ) - 申請しました！！これからよろしくお願いします(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年12月16日 16時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
川澄すみ(プロフ) - 美樹菜さん» コメントありがとうございます。御手数ですがお願いします！ (2018年12月16日 16時) (レス) id: 34662c0cc9 (このIDを非表示/違反報告)
美樹菜(プロフ) - 再度、コメント失礼します。川澄さんのコメントを見返したら、友達になりたいと書いてあったのですが、申請してもいいですか？ (2018年12月16日 13時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
川澄すみ(プロフ) - りさん» ありがとうございますー！！大好きだなんて(〃艸〃)これからも頑張ります！ (2018年12月15日 10時) (レス) id: 34662c0cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：川澄すみ | 作成日時：2018年12月12日 9時
