第2話 好き、です ページ4
「あー、今日も赤司くんはかっこいい」
部活の休憩時間、三軍選手であるテツヤくんにスポドリとタオルを渡し、隣に腰をかける
テツヤくんは汗をタオルで拭きながら短いため息をつく。
お疲れ様ですと私が言えば、ふっとはにかんでスポドリをこくりと飲んだ。
「…そんなに好きなら告白すればいいんじゃないですか？」
「こっ、告白なんて恐れ多い！」
慌てて私が首を横に振れば、はぁ、と本日２回目のため息がテツヤくんの口から出たのだった。
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「雪代ー。これキャプテンの所に持ってってくんね？」
ほいと渡されたのは部活の遠征費。
……そういえば、来週遠征だったか。
帝光中の男バスは強豪校なだけあり、それなりにイベントが大規模だったりする。
今回の遠征も軽井沢に3泊4日と、まぁなんと贅沢だろう。
「分かりました。虹村キャプテンですね？」
「そうそ。よろしくな雪代」
「了解しました」
失礼します、と三軍キャプテンに会釈し、向かうは第1体育館。
赤司くんを見れればいいなぁ、と彼を思い出すだけで顔がにやける。いけないと思い下唇を噛んで廊下を進んで行った。
「失礼します、三軍マネの雪代ですが……」
ダン、ダムとバスケットボール特有の音が響く第1体育館。虹村キャプテンは居るかと当たりを見渡すが、あいにく居ないようだった。
どこにいるんだろうとその場で考えると、
「雪代」
ずっと恋焦がれていた彼が目の前にいた。
「あ、赤司くん！？」
ふっと笑って私を見る彼は、間違いなく入学式に声をかけてくれた赤司くんで。
いや、それより、
「名字、覚えてくれたんだ」
「まあね。同じ部活のマネージャーだからな。……その袋は？」
その袋、というのは遠征費の入った茶封筒だろう。
「ああ、これは虹村キャプテンに渡せって三軍キャプテンが」
「それならオレが貰っておくよ。一応副部長だからね」
赤司くんは懐にその封筒をしまった。
「わざわざすまなかったね」と言われ、かぶりを振る。
今、私の身体は歓喜に震えている。今まで眺めていただけで満足などと言っていた時間が馬鹿馬鹿しく思えるほど、彼と対峙して得られるものは大きかったのだ。
『…そんなに好きなら告白すればいいんじゃないですか？』
テツヤくんが言っていたことは正しい。確信を得た瞬間、身体の奥底から湧きあがる感情に任せて、
「好き、です」と、そう口走っていた。
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川澄すみ(プロフ) - 美樹菜さん» ありがとうございます！よろしくお願いします(*´З`*) (2018年12月16日 17時) (
レス) id: 34662c0cc9 (このIDを非表示/違反報告)
美樹菜(プロフ) - 申請しました！！これからよろしくお願いします(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年12月16日 16時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
川澄すみ(プロフ) - 美樹菜さん» コメントありがとうございます。御手数ですがお願いします！ (2018年12月16日 16時) (レス) id: 34662c0cc9 (このIDを非表示/違反報告)
美樹菜(プロフ) - 再度、コメント失礼します。川澄さんのコメントを見返したら、友達になりたいと書いてあったのですが、申請してもいいですか？ (2018年12月16日 13時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
川澄すみ(プロフ) - りさん» ありがとうございますー！！大好きだなんて(〃艸〃)これからも頑張ります！ (2018年12月15日 10時) (レス) id: 34662c0cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：川澄すみ | 作成日時：2018年12月12日 9時
