【歌い手】剣道部最小と最大では最小が勝ってしまうようで。【まふまふ】

1年生 ページ6

「彼方ー遊びに来たよー」


「せめて見回りに来たって言えよ」


「それもそれでちょっと可笑しいけどね」


男子は女子よりも3人多いから


稽古も大変なんだろうな


回数とか多そう


「そんな事より彼方ってほんと似合うよね、袴とか銅垂れとか竹刀とか」


「そう言うAも大概だよね」


「ほんとー？ありがと。もうすぐ時間だね
挨拶しよ、1年生来ちゃうよ」


うん、なんて彼方は返事をする


気怠げなんだけど


これでも部長なんだよね


信じられんわぁ


部活中は声とか張り上げるのかな


見てみたい


「じゃあ始めるか。おーい、挨拶するぞー」


彼方が、部長が男子剣道部員に


集合をかける


やっぱしかっこええのぉ


モテるのもわかるわ


「お願いします！！」


あ、挨拶終わったみたい


「彼方ー、見学来た子私が案内してていい？」


「んー、いいよー」


迷った結果、案内してもいいらしい


これで昨日聞いた子と話せるチャンスは増えた！


まだ1年生来ないけど…


➖10分後➖


来ない…何故だ…


なんで来ないの！？


確かに昨日1人だったもんね！？


気まずかったのかな！？


はぁ…もう女子んとこ戻ろうかな


「し、失礼します…」


…ん？男子ってこんな高い声の子いたっけ


てことは1年生！？


体操座りでおでこを膝につけて


俯いていた私は頭をすごい速さで起こして


声の発されたところを見る


あ、やばい


速すぎてクラクラするわ


よく見えないけど…


剣道部じゃないね


てことは1年生だね


身長高いね、彼方くらいだね


きっとあの子だね


話しかけないとだね


「ようこそ！剣道部へ！」


「へっ！？」


そうよね いきなりはびっくりよね


彼は高い可愛らしい声で


驚いている




全然関係ないんだけど


身長高すぎて見上げる状態になるんだけど


首が痛い

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