【歌い手】剣道部最小と最大では最小が勝ってしまうようで。【まふまふ】

裏切り ページ13

なんやかんやで


実演も終わり


部活をするには時間がないとのことなので


「第2034回！剣道部！大大大質問たいかーい！！」


「なんじゃそりゃ」


「と！いうことで質問したいこと誰でも誰にでも聞いてもいいよー！」


実を言うとこれが目当て、だったり


「はーい 神田さんに質問でどうしたらそんなに馬鹿になれるんですか」


はい来ました


彼方の辛辣コメントー


なんとなく予想はしてたけど


こんなに早く質問する！？


一年生を差し置いて！？


そして一年生も笑っているという


「一ノ瀬さんの言っている意味がわからないんですけどぉ 一ノ瀬さんと大した差はないと思うんですけどぉ？」


「お前なんかと同じにするなよ」


もーう！彼方ちゃんったら！


これまた無表情で言うんだから


「そこっ！一年生笑わない！部長泣いちゃう！」


「勝手に1人で泣いとけ」


「さっ、邪魔者がいなくなったところで続けよう」


じゃ、邪魔者…！？


やばい、まじで泣きそう


なんか本当に端っこまで追いやられたし


いいもん


私が居なかったら絶対楽しくないもん


絶対ムード悪くなって絶対後悔するもん


今に見てろ


「「あははは！！」」


なに…！？


めっさ楽しそうだと…？


存在意義が見出せないぃぃ


ツンツン


ん？なんかツンツンされてる…？


誰だよ、こんな時くらい放っておいてよー


「先輩…？もしかして泣いてます？」


こ、この声は相川君…！


なんていい子なんだ


まあ確かに三角座りで膝の間に頭埋めてたら


泣いてるようにも見えるよね


「泣くわけないでしょー」


「もう、びっくりさせないでくださいよ！」


「あっち帰らなくていいの？楽しそうだけど」


やばい


結構冷たいこと言っちゃったかな


「ふふ、僕は神田先輩に質問したいんです！」


…うん、かわいい


知ってたけどかわいい


光ってるわ、神々しいわ、泣けるわ


「うおぉぉぉ！！相川君、君はなんていい子なんだ先輩は感動だよ、ありがとう。で、質問って？」


「先輩はなんでそんなに小さいんですか？」


…え？今、相川君なんて言った？


なんか、悪意は感じられないんだけど


遠いところからクスクスと聞こえる


この人を微妙にムカつかせる笑い方は


彼方だ


「…もう誰も信じられない許さない彼方許さん」


「なんで俺なんだよ」


「絶対彼方が相川君にそう言えって言ったんだろ！」

思惑通り→←緊張と感動と嬉しさ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す