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大塚「Aが行きたいって言うんやったらまぁ、うん、一緒に行こや」
Aと少しの間も離れたくないし
拗ねたような不満そうなそんな声色を見せながら、ご飯を食べ進める。
「…なんでそんな不満そうなん？」
大塚「え？うそ、出てた？」
「めっちゃ。私連れてくの嫌なん？」
大塚「いやぁ、。うん、嫌や。だってAが俺じゃない他の人好きになったらどーしよとか、Aのこと他の人が好きになる可能性やってないわけないし、」
「嫉妬？」
大塚「そー、」
あぁやっぱりだめだ。
前は嫌だった束縛も、達宣さんだったら許してしまう。
達宣さんから伝わる全てに、追いつけない。
頬いっぱいにご飯を詰めながら少しだけ寂しそうで何故か遠くを見ている。
「達宣さん」
大塚「はい、」
「何も心配せんくっても私が達宣さんのこと嫌いになるとかそんなことないけん。まぁ、相手が私の事好きになるとかは私自身でどーにかできるわけじゃないんじゃけど」
どう伝えよう。
達宣さんをただ安心させてあげたい。
私が達宣さんを嫌いになるとか、目移りするとか
有り得ないし、有り得るはずもない。
IfもMaybeも。
「私、高校生の頃に達宣さん見つけてからずっと一筋なんよ？会場にも何回か応援しに行ったことあるけど、私は他の人に目移りすることなんかなかったし、いつ見ても、達宣さんだけ追いかけとったんよ」
上手く伝えれないのがもどかしい。
私の胸の内を全部汲み取ってくれたらいいのに。
そしたら絶対、不安になんかならないのに。
お互いが、お互いを想ってることが伝わるのに。
どうしても、どうやっても私の胸の内を汲み取れないこの距離がとてつもなくもどかしい。
「じゃけー、その、。なんて言ったらいいかわからんのんじゃけど、安心して」
安心して欲しい。
私が達宣さんを嫌いになるとか、
達宣さん以外を好きになるとか、
絶対に有り得ないから。
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年11月23日 7時
