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「A、待って」
「たつと離れたくない、」
「A、、それ俺のこと」
たつに私を想う気持ちがなくてもいい。
「たつが好きだから、離れんで、やだ、」
「…もうさ、」
「っ、」
たつがぎゅっと引き寄せる。
少しだけ足が使ってる海がちゃぷんと音を立てた。
「片想い期間長すぎやろほんま」
「、」
「A、俺の隣でずっと笑ってくれる？」
「うん、」
「俺から離れん？」
「離れん」
「…A、俺と付き合ってください」
「たつ、、たつ、」
人が多いことなんて忘れてた。
きゅっと抱きしめられて、たつと目が合う。
たつが愛おしそうに笑った。
「やっとくっついた」
「…大宅さ、ん」
「どっちもどっちで動かないからほんとに」
周りが私たちを見て少し距離を置いたり、好気的な視線を送る中、馴染みのある声が群衆の中から聞こえてくる。
ニコニコと笑いながら大宅さんがもみじ饅頭を手渡してきた。
「はい、こっち向いて」
「え、あ、え？」
「ほら夏生、」
たつが私の肩を抱いて大宅さんが向けたスマホのカメラに笑顔を作る。
「よし、インスタ上げよ」
「え、ちょ、あかんって！」
「大丈夫やって、俺のインスタ確認してんやろ？みんなAのこと知ってる」
「…でも、」
いいからいいから。
【ちっちゃくて可愛かった幼馴染。
いつも切磋琢磨してくれてありがとう。
これからは俺の一番近くで、俺の事支え続けてな。】
2人のツーショットが載るそれぞれのインスタアカウント。
波打ち際ではしゃぎ合う写真、
大宅さんが撮った写真、
ニコニコと手を繋いで鳥居を見つめる写真、
夕日に照らされて映し出される影を撮った写真。
「遠回りしすぎやったな」
「確かに。ごめんね、たつ。大好きだよ、」
「…俺も。」
夕日に照らされる電車の中で2人で揺られる。
夕日に照らされて伸びる影を映す地面には、2人の距離が縮まっていた。
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ちょこ(プロフ) - ななさん» んぎゃ、ミスです！！ (10月5日 14時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 完結作品を探していて見つけました。じれったい片想いにきゅんとしちゃいました！最終話だけ名前変換？できず急に｢夏生｣って名前が出てきて戸惑ってます… (10月5日 13時) (レス) @page50 id: fe6d3bfe45 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - 大宅さんかっこよすぎる✨ (2023年4月6日 1時) (レス) @page50 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年10月3日 17時
