113 ページ13
「あの、Aさん」
「はい」
「えっと、あの。」
「たつ？呼ぼうか？」
「いや、違くてその、」
「あれまあれま、泣かんでよ〜」
言いたいことがなかなか言えなくてポロポロと泣き始めた女の子。
泣いても可愛い。
「ご飯、一緒に、」
「ご飯？一緒？」
「行きたい、です」
「たつと？」
ふゆちゃんの中で私ってたつの彼女ポジションにでもなってんのかな。
許可取らないと食べに行けない、怖い怖い彼女みたいな。
嬉しいようで嬉しくないようで。
ご飯くらい、私の許可無く行ってきてもいいのに。
別に彼女でもなんでもないのに。
「達宣さん？」
「え？たつと行きたいんじゃなくて？」
ふゆちゃんの涙が引っ込んでクリクリお目目で見つめられる。
「違います！私その、Aさんのことすごい好きで、達宣さんとはどーやったら仲良くなれるかとか聞いてて、その、」
「え、好きじゃないの？たつのこと」
「全然、私彼氏いますし。その達宣さんとAさんって付き合ってたんじゃなかったんですか」
「いや、あのまだ、で、たぶん、その、向こうは多分私の事そーゆー風に見てないって言うか。ってかまだその、私に好きな人がいるって思われてる可能性があるっていうか、」
「ふふ、Aさんめっちゃ顔赤いです、可愛い」
いや、えまって、ふゆちゃんめっちゃ可愛い。
にこにこして口元に手を当てて。
っていうより、たつがふゆちゃんと付き合ってなかったことにびっくり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ(プロフ) - ななさん» んぎゃ、ミスです！！ (10月5日 14時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 完結作品を探していて見つけました。じれったい片想いにきゅんとしちゃいました！最終話だけ名前変換？できず急に｢夏生｣って名前が出てきて戸惑ってます… (10月5日 13時) (レス) @page50 id: fe6d3bfe45 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - 大宅さんかっこよすぎる✨ (2023年4月6日 1時) (レス) @page50 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこ | 作成日時：2022年10月3日 17時
