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大学から自宅までの一人の道。
いつも以上に寂しくて、寒くて。
いつも隣にいてくれるたつの存在が驚くほどに大きかったと認識する。
その日からしばらく、たつと一緒に帰ることは無かった。
「たつ」
「ん?」
「あの、さ」
「なに、どした?」
「達宣さん!」
「おぉ、ふゆちゃん。めっちゃ元気じゃん」
だってあの、とたつに耳打ちをするためにちょいちょいと屈ませる合図を送る。
こしょこしょと話した2人に涙がぶわっと溢れてしまいそうで、慌ててたつから距離をとった。
「ごめん、なんでもない」
「は、え、ちょ、A?!」
そうだよ。
第一付き合ってないじゃん。
私とたつって。
なんでこんなにモヤモヤしてんの。
あの子の方がお似合いじゃん。
カッコイイたつと、可愛いふゆちゃん。
どうみても、どっから見てもお似合いじゃん。
そう思う度にまた涙が出てきた。
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ちょこ(プロフ) - ななさん» んぎゃ、ミスです!! (10月5日 14時) (レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 完結作品を探していて見つけました。じれったい片想いにきゅんとしちゃいました!最終話だけ名前変換?できず急に「夏生」って名前が出てきて戸惑ってます… (10月5日 13時) (レス) @page50 id: fe6d3bfe45 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa**(プロフ) - 大宅さんかっこよすぎる✨ (2023年4月6日 1時) (レス) @page50 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作成日時:2022年10月3日 17時