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「ちょっとまっててね。呼んでくるから」
「ありがとうございます」
にこって笑うのもめっちゃ可愛い。
だって、白くてふわふわしてて、女の私でも守りたくなるような女の子。
講義と講義の間の休み時間とかも、昼休憩中も、練習前も練習後も、たつはずっと呼び出されてる。
嫌そうな顔もせずに女の子の元に行って、にこにこして帰ってくる。
いつか、私と離れてその子と付き合ってしまうんじゃないかって不安になるくらい。
私よりも断然に可愛い周りの子に嫉妬すらしてしまう。
幼馴染っていう距離感を利用する私が1番ずるい人なのに。
「たつ、あの子呼んでるよ」
「あぁ、りょーかい。ちょっと行ってくる。俺が戻る前に先に帰らんといてよ」
「…大丈夫。行ってらっしゃい」
1回だけ、たった1回だけ先に帰ったことがある。
さすがに、女の子を送ってあげるくらいの紳士さを見せてあげなよとか思いながら。
ふつふつと湧き上がってくる嫉妬心を押さえつけながらたつに言わずに帰ったあの日は、たつに説教をされた。
おらんかったから心配したとか。
もう暗い時間なんだから一人で帰るのはあかんとか。
なんのために俺がおると思ってんのって。
それがあって以来は、1人だけで先に帰ることを諦めた。
もう片付けも終わって。
何もすることが無くなった体育館。
大宅さんと何気に続いているLINEを返しながらたつの帰りを待つ。
「なぁ、A、ごめん。先帰っといて」
「な、…うん、わかった」
「ふゆちゃん。行こ」
「え？でもAさん」
「大丈夫、まだ話したいことあんねん」
たつが体育館に顔を覗かせて一言。
私の大好きなあの服装と、私の大好きな人の隣の場所は、ほかの女の子が居て。
何も知らないその子に対して少しだけ腹が立って、そして、泣きそうになった。
やっぱり、たつはあーゆー女の子が好きなんだ。
白くてふわふわしてて、可愛くてちっちゃくて守ってあげたくなるような、そんな女の子してる子が。
『好きな子とかよりも、A危なっかしいやん。目離せへんし。』
たつの嘘つき。
海に行ったあの日に言われた言葉が頭の中をぐるぐると回る。
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ちょこ(プロフ) - ななさん» んぎゃ、ミスです！！ (10月5日 14時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 完結作品を探していて見つけました。じれったい片想いにきゅんとしちゃいました！最終話だけ名前変換？できず急に｢夏生｣って名前が出てきて戸惑ってます… (10月5日 13時) (レス) @page50 id: fe6d3bfe45 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - 大宅さんかっこよすぎる✨ (2023年4月6日 1時) (レス) @page50 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年10月3日 17時
