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痛みはいつしか快感に変わる。
快感がいつしか苦しみに変わる。
私はそれを何度繰り返そう。
あと何回繰り返せば、諦めたくなるだろう。
「なぁ、そろそろまともに答えてや」
「なにを？」
「……なんでもない。」
「そー？」
達宣がどれほどその言葉を待ち望んでいるか、私は知らない。
それでも、達宣は私に強要することはなかった。
「私、そろそろ引退時かも」
「は？"まだ"1年やん」
「"もう"1年だよ」
気付いてたんだよ
「私体弱いから。だから、向いてないの。そもそもスポーツをすること自体が」
それなのに、私は気づいてしまった。
バレーというスポーツの楽しさに。
捻挫をした。
骨折もした。
突き指も飽きるほどした。
仲間と何度もぶつかった。
それでも、私はバレーから離れられなかった。
春高優勝、それが私の一番最初の脚光を浴びた瞬間。
「やからって」
「こーなる前から気付いてたんだよ。私、もう出来なくなるって」
「じゃぁ、なんで、」
「祐希さんも、達宣もバレーをしてるからだよ」
「は？」
私の憧れてる祐希さんも、友達の達宣も。
ずっとバレーを追いかけていた。
何を視界に入れても、バレーしか目に入らない。
そんな綺麗な目を私はただ追いかけたかった。
私の知らない景色を、きっと2人は知っている。
「A〜」
「祐希さんだ！」
「じゃぁ、俺帰るな」
「わかった。またね、達宣」
病室のドアを開けて入ってきた祐希さんと入れ替わりで、
達宣は荷物を手に出て行った。
達宣がさっきまで座っていた椅子に腰をかける。
「祐希さん今日もかっこいい」
「はいはい、今はリハビリに集中しろ」
「だって今暇なんですもん」
「ねぇ」
「ん？」
私はバレーを続けるのが正解ですか？
そんな答えの出ない問いかけを神様になんかしちゃってみて。
「Aは、達宣のことが好きなんでしょ？」
「え、？」
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます！！ 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです！！ (10月23日 20時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2023年10月9日 18時
